円と直線の共有点の個数を求め、共有点がある場合はその座標を求める問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。 (1) $x^2 + y^2 = 5, y = x + 4$ (2) $x^2 + y^2 = 1, x + y = 1$ (3) $x^2 + y^2 = 10, 3x - y = -10$

幾何学直線共有点座標判別式
2025/7/27

1. 問題の内容

円と直線の共有点の個数を求め、共有点がある場合はその座標を求める問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。
(1) x2+y2=5,y=x+4x^2 + y^2 = 5, y = x + 4
(2) x2+y2=1,x+y=1x^2 + y^2 = 1, x + y = 1
(3) x2+y2=10,3xy=10x^2 + y^2 = 10, 3x - y = -10

2. 解き方の手順

円と直線の共有点の個数と座標を求めるには、以下の手順で解きます。

1. 直線の方程式を円の方程式に代入し、x(またはy)についての2次方程式を得ます。

2. 2次方程式の判別式 $D$ を計算します。

* D>0D > 0 のとき、共有点は2個
* D=0D = 0 のとき、共有点は1個 (接する)
* D<0D < 0 のとき、共有点は0個

3. $D \ge 0$ の場合、2次方程式を解いて $x$ (または $y$) の値を求め、対応する $y$ (または $x$) の値を計算します。これにより、共有点の座標が求まります。

(1)
y=x+4y = x + 4x2+y2=5x^2 + y^2 = 5 に代入します。
x2+(x+4)2=5x^2 + (x+4)^2 = 5
x2+x2+8x+16=5x^2 + x^2 + 8x + 16 = 5
2x2+8x+11=02x^2 + 8x + 11 = 0
判別式 D=824211=6488=24<0D = 8^2 - 4 \cdot 2 \cdot 11 = 64 - 88 = -24 < 0
したがって、共有点は0個です。
(2)
x+y=1x + y = 1 より y=1xy = 1 - xx2+y2=1x^2 + y^2 = 1 に代入します。
x2+(1x)2=1x^2 + (1-x)^2 = 1
x2+12x+x2=1x^2 + 1 - 2x + x^2 = 1
2x22x=02x^2 - 2x = 0
2x(x1)=02x(x-1) = 0
x=0,1x = 0, 1
x=0x = 0 のとき y=10=1y = 1 - 0 = 1
x=1x = 1 のとき y=11=0y = 1 - 1 = 0
したがって、共有点は (0,1),(1,0)(0, 1), (1, 0) の2個です。
(3)
3xy=103x - y = -10 より y=3x+10y = 3x + 10x2+y2=10x^2 + y^2 = 10 に代入します。
x2+(3x+10)2=10x^2 + (3x+10)^2 = 10
x2+9x2+60x+100=10x^2 + 9x^2 + 60x + 100 = 10
10x2+60x+90=010x^2 + 60x + 90 = 0
x2+6x+9=0x^2 + 6x + 9 = 0
(x+3)2=0(x+3)^2 = 0
x=3x = -3
y=3x+10=3(3)+10=1y = 3x + 10 = 3(-3) + 10 = 1
したがって、共有点は (3,1)(-3, 1) の1個です。

3. 最終的な答え

(1) 共有点の個数: 0個
(2) 共有点の個数: 2個、座標: (0,1),(1,0)(0, 1), (1, 0)
(3) 共有点の個数: 1個、座標: (3,1)(-3, 1)

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