与えられた行列の逆行列を基本変形を用いて求める問題です。具体的には以下の3つの行列について逆行列を求めます。 (1) $\begin{pmatrix} 1 & 5 \\ -2 & 4 \end{pmatrix}$ (2) $\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 1 & 3 & 4 \\ 2 & 4 & 7 \end{pmatrix}$ (3) $\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 4 & 5 & 6 \\ 7 & 8 & 9 \end{pmatrix}$
2025/7/27
1. 問題の内容
与えられた行列の逆行列を基本変形を用いて求める問題です。具体的には以下の3つの行列について逆行列を求めます。
(1)
(2)
(3)
2. 解き方の手順
基本変形を用いて逆行列を求めるには、与えられた行列 と単位行列 を並べた拡大行列 を作り、行基本変形を繰り返して を単位行列に変形します。このとき、 の部分が の逆行列 に変形されます。
(1) の場合
拡大行列は となります。
2行目に1行目の2倍を加えます:
2行目を14で割ります:
1行目から2行目の5倍を引きます:
(2) の場合
拡大行列は となります。
2行目から1行目を引きます:
3行目から1行目の2倍を引きます:
1行目から2行目の2倍を引きます:
1行目から3行目を引きます:
2行目から3行目を引きます:
(3) の場合
拡大行列は となります。
2行目から1行目の4倍を引きます:
3行目から1行目の7倍を引きます:
3行目から2行目の2倍を引きます:
3行目に全て0が現れたので、この行列は正則ではなく、逆行列は存在しません。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) 逆行列は存在しない