$n$ を 3 以上の自然数、$p$ と $q$ を実数とする。整式 $f(x) = x^n + px + q$ が $x^2 - 3x + 2$ で割り切れるとき、以下の問いに答える。 (1) $p$ と $q$ を $n$ を用いてそれぞれ表す。 (2) $n$ が偶数のとき、方程式 $f(x) = 0$ の異なる実数解の個数は 2 個であることを示す。 (3) $n$ が奇数のとき、方程式 $f(x) = 0$ の区間 $[-4, -2]$ における実数解の個数は 1 個であることを示す。
2025/3/6
1. 問題の内容
を 3 以上の自然数、 と を実数とする。整式 が で割り切れるとき、以下の問いに答える。
(1) と を を用いてそれぞれ表す。
(2) が偶数のとき、方程式 の異なる実数解の個数は 2 個であることを示す。
(3) が奇数のとき、方程式 の区間 における実数解の個数は 1 個であることを示す。
2. 解き方の手順
(1)
が で割り切れるとき、 は で割り切れる。
したがって、 かつ が成り立つ。
これらの連立方程式を解く。
より
に代入して、
より
(2)
が偶数のとき、 の異なる実数解の個数は 2 個であることを示す。
まず、 と は解である。
が偶数のとき、 も偶数なので、 ()
したがって、 は単調増加。
のとき、 を用いる。
したがって、
(n>=3)
は、 で 、 で となる。
(3)
が奇数のとき、方程式 の区間 における実数解の個数は 1 個であることを示す。
なので
のとき
のとき
とおくと、
は が 2 と 3 の間で正となり、それ以外で負となる。
なので よって、
区間 で , なので、中間値の定理より実数解が少なくとも 1 つ存在する。
が奇数のとき、 は偶関数となる。
は単調増加または単調減少とは言えないので、別の方法を考える必要がある。