## 解答

代数学線形代数行列対称行列交代行列
2025/7/27
## 解答
### Ex13 (1)の問題の内容
行列 A=(1a2b2+a30b+102)A = \begin{pmatrix} 1 & -a & 2b \\ -2+a & -3 & 0 \\ b+1 & 0 & -2 \end{pmatrix} が対称行列となるように、aabb の値を定める問題。
### 解き方の手順
対称行列とは、転置行列が元の行列と等しい行列のことです。つまり、A=ATA = A^T が成立します。
AT=(12+ab+1a302b02)A^T = \begin{pmatrix} 1 & -2+a & b+1 \\ -a & -3 & 0 \\ 2b & 0 & -2 \end{pmatrix} となります。
A=ATA = A^T より、対応する成分が等しくなる必要があります。
- A12=A21A_{12} = A_{21} より、a=2+a-a = -2 + a。これから 2a=22a = 2 となり、a=1a = 1 が得られます。
- A13=A31A_{13} = A_{31} より、2b=b+12b = b + 1。これから b=1b = 1 が得られます。
### 最終的な答え
a=1a = 1
b=1b = 1
### Ex13 (2)の問題の内容
行列 A=(1a02a12a+30b0)A = \begin{pmatrix} -1 & a & 0 \\ 2a-1 & 2 & a+3 \\ 0 & b & 0 \end{pmatrix} が対称行列となるように、aabb の値を定める問題。
### 解き方の手順
対称行列とは、転置行列が元の行列と等しい行列のことです。つまり、A=ATA = A^T が成立します。
AT=(12a10a2b0a+30)A^T = \begin{pmatrix} -1 & 2a-1 & 0 \\ a & 2 & b \\ 0 & a+3 & 0 \end{pmatrix} となります。
A=ATA = A^T より、対応する成分が等しくなる必要があります。
- A12=A21A_{12} = A_{21} より、a=2a1a = 2a - 1。これから a=1a = 1 が得られます。
- A23=A32A_{23} = A_{32} より、a+3=ba+3 = ba=1a=1 を代入すると、b=1+3=4b = 1 + 3 = 4 が得られます。
### 最終的な答え
a=1a = 1
b=4b = 4
### Ex14 (1)の問題の内容
行列 A=(0a2b2a00b+100)A = \begin{pmatrix} 0 & -a & 2b \\ 2-a & 0 & 0 \\ b+1 & 0 & 0 \end{pmatrix} が交代行列となるように、aabb の値を定める問題。
### 解き方の手順
交代行列とは、転置行列が元の行列の負の行列と等しい行列のことです。つまり、A=ATA = -A^T が成立します。
AT=(02ab+1a002b00)A^T = \begin{pmatrix} 0 & 2-a & b+1 \\ -a & 0 & 0 \\ 2b & 0 & 0 \end{pmatrix} となります。
A=ATA = -A^T より、対応する成分が等しくなる必要があります。
- A12=A21A_{12} = -A_{21} より、a=(2a)-a = -(2 - a)。これから a=2+a-a = -2 + a となり、2a=22a = 2a=1a = 1 が得られます。
- A13=A31A_{13} = -A_{31} より、2b=(b+1)2b = -(b + 1)。これから 2b=b12b = -b - 1 となり、3b=13b = -1b=13b = -\frac{1}{3} が得られます。
### 最終的な答え
a=1a = 1
b=13b = -\frac{1}{3}
### Ex14 (2)の問題の内容
行列 A=(0a22a303b+130)A = \begin{pmatrix} 0 & a & 2 \\ 2a-3 & 0 & 3 \\ b+1 & -3 & 0 \end{pmatrix} が交代行列となるように、aabb の値を定める問題。
### 解き方の手順
交代行列とは、転置行列が元の行列の負の行列と等しい行列のことです。つまり、A=ATA = -A^T が成立します。
AT=(02a3b+1a03230)A^T = \begin{pmatrix} 0 & 2a-3 & b+1 \\ a & 0 & -3 \\ 2 & 3 & 0 \end{pmatrix} となります。
A=ATA = -A^T より、対応する成分が等しくなる必要があります。
- A12=A21A_{12} = -A_{21} より、a=(2a3)a = -(2a - 3)。これから a=2a+3a = -2a + 3 となり、3a=33a = 3a=1a = 1 が得られます。
- A13=A31A_{13} = -A_{31} より、2=(b+1)2 = -(b+1)。これから 2=b12 = -b-1 となり、b=3b = -3 が得られます。
### 最終的な答え
a=1a = 1
b=3b = -3