与えられた極限を計算します。$a > 0$, $n$は自然数であるという条件の下で、 $$\lim_{x \to +0} x^n (\log x)^n$$ を計算します。

解析学極限ロピタルの定理指数関数対数関数
2025/7/27

1. 問題の内容

与えられた極限を計算します。a>0a > 0, nnは自然数であるという条件の下で、
limx+0xn(logx)n\lim_{x \to +0} x^n (\log x)^n
を計算します。

2. 解き方の手順

まず、変数を t=logxt = -\log x と置きます。すると、x=etx = e^{-t} となり、x+0x \to +0 のとき tt \to \infty となります。したがって、与えられた極限は
limt(et)n(t)n=limt(1)ntnent\lim_{t \to \infty} (e^{-t})^n (-t)^n = \lim_{t \to \infty} \frac{(-1)^n t^n}{e^{nt}}
となります。指数関数は多項式よりも速く増加するため、この極限は0になります。より厳密には、ロピタルの定理を nn 回適用することで、このことを示すことができます。
limttnent\lim_{t \to \infty} \frac{t^n}{e^{nt}}を考えます。
ロピタルの定理を適用すると、
limtntn1nent=limttn1ent \lim_{t \to \infty} \frac{nt^{n-1}}{ne^{nt}} = \lim_{t \to \infty} \frac{t^{n-1}}{e^{nt}}
となります。これを nn 回繰り返すと、
limtn!nnent=0 \lim_{t \to \infty} \frac{n!}{n^n e^{nt}} = 0
となります。したがって、
limt(1)ntnent=(1)nlimttnent=(1)n0=0 \lim_{t \to \infty} \frac{(-1)^n t^n}{e^{nt}} = (-1)^n \lim_{t \to \infty} \frac{t^n}{e^{nt}} = (-1)^n \cdot 0 = 0
となります。

3. 最終的な答え

0

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