実数 $x$, $y$ について、命題「$x + y > 5$ ならば $x > 3$ または $y > 2$」を対偶を考えて証明します。

代数学命題対偶論理不等式方程式
2025/7/27
## 問題1 (1)

1. **問題の内容**

実数 xx, yy について、命題「x+y>5x + y > 5 ならば x>3x > 3 または y>2y > 2」を対偶を考えて証明します。

2. **解き方の手順**

* 元の命題の対偶を作ります。対偶は「x3x \leq 3 かつ y2y \leq 2 ならば x+y5x + y \leq 5」となります。
* この対偶が真であることを証明します。
x3x \leq 3 かつ y2y \leq 2 のとき、両辺を足し合わせると
x+y3+2x + y \leq 3 + 2
x+y5x + y \leq 5
したがって、対偶「x3x \leq 3 かつ y2y \leq 2 ならば x+y5x + y \leq 5」は真です。
対偶が真であるとき、元の命題も真です。

3. **最終的な答え**

元の命題「x+y>5x + y > 5 ならば x>3x > 3 または y>2y > 2」は真である。
## 問題1 (2)

1. **問題の内容**

実数 yy について、命題「y2yy^2 \neq y ならば y1y \neq 1」を対偶を考えて証明します。

2. **解き方の手順**

* 元の命題の対偶を作ります。対偶は「y=1y = 1 ならば y2=yy^2 = y」となります。
* この対偶が真であることを証明します。
y=1y = 1 のとき、y2=12=1=yy^2 = 1^2 = 1 = y
したがって、対偶「y=1y = 1 ならば y2=yy^2 = y」は真です。
対偶が真であるとき、元の命題も真です。

3. **最終的な答え**

元の命題「y2yy^2 \neq y ならば y1y \neq 1」は真である。
## 問題2 (1)

1. **問題の内容**

すべての実数 xx, yy について、命題「x+y>ax + y > a ならば x>abx > a - b または y>by > b」を対偶を利用して証明します。

2. **解き方の手順**

* 元の命題の対偶を作ります。対偶は「xabx \leq a - b かつ yby \leq b ならば x+yax + y \leq a」となります。
* この対偶が真であることを証明します。
xabx \leq a - b かつ yby \leq b のとき、両辺を足し合わせると
x+y(ab)+bx + y \leq (a - b) + b
x+yax + y \leq a
したがって、対偶「xabx \leq a - b かつ yby \leq b ならば x+yax + y \leq a」は真です。
対偶が真であるとき、元の命題も真です。

3. **最終的な答え**

元の命題「x+y>ax + y > a ならば x>abx > a - b または y>by > b」は真である。
## 問題2 (2)

1. **問題の内容**

xx についての方程式 ax+b=0ax + b = 0 がただ一つの解をもつならば a0a \neq 0 を、対偶を利用して証明します。

2. **解き方の手順**

* 元の命題の対偶を作ります。対偶は「a=0a = 0 ならば、方程式 ax+b=0ax + b = 0 はただ一つの解をもたない」となります。
* この対偶が真であることを証明します。
a=0a = 0 のとき、方程式は 0x+b=00x + b = 0 となります。
* b0b \neq 0 の場合、この方程式を満たす xx は存在しません(解なし)。
* b=0b = 0 の場合、すべての xx がこの方程式を満たします(不定、解は無数に存在)。
いずれの場合も、方程式 0x+b=00x + b = 0 はただ一つの解を持つことはありません。したがって、対偶「a=0a = 0 ならば、方程式 ax+b=0ax + b = 0 はただ一つの解をもたない」は真です。対偶が真であるとき、元の命題も真です。

3. **最終的な答え**

元の命題「xx についての方程式 ax+b=0ax + b = 0 がただ一つの解をもつならば a0a \neq 0」は真である。

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