白玉6個、赤玉4個が入っている袋から玉を1個取り出し、色を調べてから元に戻す。この試行を5回続けて行うとき、以下の確率を求める。 (1) 白玉が4回以上出る確率 (2) 5回目に2度目の白玉が出る確率

確率論・統計学確率二項分布試行
2025/7/28

1. 問題の内容

白玉6個、赤玉4個が入っている袋から玉を1個取り出し、色を調べてから元に戻す。この試行を5回続けて行うとき、以下の確率を求める。
(1) 白玉が4回以上出る確率
(2) 5回目に2度目の白玉が出る確率

2. 解き方の手順

(1) 白玉が4回以上出る確率
まず、1回の試行で白玉が出る確率は 6/(6+4)=6/10=3/56/(6+4) = 6/10 = 3/5 である。
5回の試行で白玉が4回以上出る確率は、白玉が4回出る確率と白玉が5回出る確率の和である。
白玉が4回出る確率は、二項分布の公式を用いて計算できる。
P(X=k)=nCkpk(1p)nkP(X=k) = {}_n C_k p^k (1-p)^{n-k}
ここで、n=5n=5, p=3/5p=3/5, k=4k=4 である。
白玉が4回出る確率は、
5C4(3/5)4(2/5)1=5×(81/625)×(2/5)=810/3125{}_5 C_4 (3/5)^4 (2/5)^1 = 5 \times (81/625) \times (2/5) = 810/3125
白玉が5回出る確率は、
5C5(3/5)5(2/5)0=1×(243/3125)×1=243/3125{}_5 C_5 (3/5)^5 (2/5)^0 = 1 \times (243/3125) \times 1 = 243/3125
したがって、白玉が4回以上出る確率は、
(810/3125)+(243/3125)=1053/3125(810/3125) + (243/3125) = 1053/3125
(2) 5回目に2度目の白玉が出る確率
5回目に2度目の白玉が出るということは、4回目までに白玉が1回出て、5回目に白玉が出るということである。
4回目までに白玉が1回出る確率は、
4C1(3/5)1(2/5)3=4×(3/5)×(8/125)=96/625{}_4 C_1 (3/5)^1 (2/5)^3 = 4 \times (3/5) \times (8/125) = 96/625
そして、5回目に白玉が出る確率は 3/53/5 である。
したがって、5回目に2度目の白玉が出る確率は、
(96/625)×(3/5)=288/3125(96/625) \times (3/5) = 288/3125

3. 最終的な答え

(1) 白玉が4回以上出る確率は 1053/31251053/3125
(2) 5回目に2度目の白玉が出る確率は 288/3125288/3125

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