まず、契約状況の変化を表す行列 A を作成する。 契約ありから契約ありへの移行率は60%、契約なしから契約ありへの移行率は10%なので、行列の1行目は0.6と0.1となる。
契約ありから契約なしへの移行率は40%、契約なしから契約なしへの移行率は90%なので、行列の2行目は0.4と0.9となる。
A=[0.60.40.10.9] 今年の契約世帯数と非契約世帯数を並べたベクトル x は以下の通りである。 x=[5009500] 来年の契約世帯数と非契約世帯数を表すベクトル Ax を計算する。 Ax=[0.60.40.10.9][5009500]=[0.6×500+0.1×95000.4×500+0.9×9500]=[300+950200+8550]=[12508750] したがって、来年の契約世帯数は1250世帯、非契約世帯数は8750世帯となる。
再来年の契約世帯数と非契約世帯数を表すベクトル A(Ax) を計算する。 A(Ax)=[0.60.40.10.9][12508750]=[0.6×1250+0.1×87500.4×1250+0.9×8750]=[750+875500+7875]=[16258375] したがって、再来年の契約世帯数は1625世帯、非契約世帯数は8375世帯となる。