(1) 行列 A=1111232234534567 の行列式を求めます。 まず、行基本変形を用いて行列を簡約化します。
2行目から1行目を引く (R2 -> R2 - R1)、3行目から1行目を引く (R3 -> R3 - R1)、4行目から1行目を引く (R4 -> R4 - R1)を実行します。
1000210031204123 この行列は上三角行列であるため、行列式は対角成分の積で計算できます。
det(A)=1×1×2×3=6 行列式が0ではないので、Aは正則行列です。
逆行列を求めるには、拡大行列(A∣I)を作り、行基本変形を行って(I∣A−1)の形にします。ここで、Iは4x4の単位行列です。 11112322345345671000010000100001 簡約化後の行列は次のようになります。
1000010000100001−11102−2−10−110000−11/3 したがって、A−1=−11102−2−10−110000−11/3 (2) 行列 B=1231232211111234 の行列式を求めます。 4行目から1行目を引く (R4 -> R4 - R1) を実行します。
1230232011101233 3行目から1行目を引く (R3 -> R3 - R1) を実行します。
1220230011001223 行列式を計算するためには、例えば第3行で余因子展開をします。
det(B)=2⋅C31+0⋅C32+0⋅C33+2⋅C34=2C31+2C34 ここで、Cijは(i,j)成分の余因子です。 C31=(−1)3+1230110123=3⋅2311=3(2−3)=−3 C34=(−1)3+4120230110=0 よって、det(B)=2(−3)+2(0)=−6 行列式が0ではないので、Bは正則行列です。
逆行列を求めるには、拡大行列(B∣I)を作り、行基本変形を行って(I∣B−1)の形にします。ここで、Iは4x4の単位行列です。 B−1=1/2−1/2−20−1/21/2100010001/31/3