与えられた回路において、インピーダンス $Z_1 = 10 + j5 \, [\Omega]$ と $Z_2 = 5 + j10 \, [\Omega]$ が直列に接続されている。 - ab間のインピーダンス $Z$ の複素数表示と極形式を求めます。 - 端子a-b間に電圧 $V = 30\sqrt{2} \angle 15^\circ$ を加えたとき、a-b間を流れる電流 $I$ を求めます。

応用数学電気回路インピーダンス複素数オームの法則交流回路
2025/7/28

1. 問題の内容

与えられた回路において、インピーダンス Z1=10+j5[Ω]Z_1 = 10 + j5 \, [\Omega]Z2=5+j10[Ω]Z_2 = 5 + j10 \, [\Omega] が直列に接続されている。
- ab間のインピーダンス ZZ の複素数表示と極形式を求めます。
- 端子a-b間に電圧 V=30215V = 30\sqrt{2} \angle 15^\circ を加えたとき、a-b間を流れる電流 II を求めます。

2. 解き方の手順

(1) ab間のインピーダンス ZZ の計算:
Z1Z_1Z2Z_2が直列に接続されているため、ab間のインピーダンス ZZZ1Z_1Z2Z_2の和で求められます。
Z=Z1+Z2=(10+j5)+(5+j10)=15+j15[Ω]Z = Z_1 + Z_2 = (10 + j5) + (5 + j10) = 15 + j15 \, [\Omega]
(2) インピーダンス ZZ の極形式の計算:
Z=15+j15Z = 15 + j15 の絶対値 Z|Z| は、
Z=152+152=225+225=450=152[Ω]|Z| = \sqrt{15^2 + 15^2} = \sqrt{225 + 225} = \sqrt{450} = 15\sqrt{2} \, [\Omega]
位相 θ\theta は、
θ=arctan(1515)=arctan(1)=45\theta = \arctan\left(\frac{15}{15}\right) = \arctan(1) = 45^\circ
したがって、ZZ の極形式は、
Z=15245[Ω]Z = 15\sqrt{2} \angle 45^\circ \, [\Omega]
(3) 電流 II の計算:
オームの法則より、I=VZI = \frac{V}{Z} である。
V=30215[V]V = 30\sqrt{2} \angle 15^\circ \, [\text{V}]
Z=15245[Ω]Z = 15\sqrt{2} \angle 45^\circ \, [\Omega]
したがって、
I=3021515245=302152(1545)=230[A]I = \frac{30\sqrt{2} \angle 15^\circ}{15\sqrt{2} \angle 45^\circ} = \frac{30\sqrt{2}}{15\sqrt{2}} \angle (15^\circ - 45^\circ) = 2 \angle -30^\circ \, [\text{A}]

3. 最終的な答え

ab間のインピーダンス ZZ の複素数表示は、Z=15+j15[Ω]Z = 15 + j15 \, [\Omega] であり、その極形式は Z=15245[Ω]Z = 15\sqrt{2} \angle 45^\circ \, [\Omega] である。
端子a-b間に電圧 V=30215V = 30\sqrt{2} \angle 15^\circ を加えたとき、a-b間を流れる電流は I=230[A]I = 2 \angle -30^\circ \, [\text{A}] である。

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