誘電率 $\epsilon_1$ と $\epsilon_2$ ($\epsilon_1 > \epsilon_2$) の2つの誘電体が平行平板電極間に接している。電極間に電圧 $V$ を与えたとき、 (1) 境界条件 (2) 各誘電体中の電束密度 $D_1$, $D_2$ および電界 $E_1$, $E_2$、 (3) 各誘電体で蓄えられるエネルギー密度 $u_1$, $u_2$、 (4) 境界面に働く力の大きさ $f$ とその向きを求める。
2025/7/30
## 問題5の解答
1. 問題の内容
誘電率 と () の2つの誘電体が平行平板電極間に接している。電極間に電圧 を与えたとき、
(1) 境界条件
(2) 各誘電体中の電束密度 , および電界 , 、
(3) 各誘電体で蓄えられるエネルギー密度 , 、
(4) 境界面に働く力の大きさ とその向きを求める。
2. 解き方の手順
(1) 境界条件
電束密度の法線成分は連続である。なので、誘電体1の方が電束密度、電界ともに大きくなる。
電極間の距離を とすると、 となる。は誘電体1の厚さ。
(2) 各誘電体中の電束密度と電界
(3) 各誘電体で蓄えられるエネルギー密度
(4) 境界面に働く力
境界面に働く力は、誘電率の大きい方から小さい方へ引き込む力となる。
3. 最終的な答え
(1) 境界条件: 電束密度の法線成分は連続。
(2) 電束密度と電界:
(3) エネルギー密度:
(4) 境界面に働く力:
、誘電率の大きい方から小さい方へ働く。