X財とY財のみを生産する経済における、2020年と2021年の価格と数量が与えられています。この情報を用いて、以下の値を計算します。 (1) 2020年の名目GDP (2) 2021年の名目GDP (3) 2020年の実質GDP(2020年を基準年とする) (4) 2021年の実質GDP(2020年を基準年とする) (5) 2020年から2021年の経済成長率(実質GDPの成長率、%表示) (6) 2021年のGDPデフレーター

応用数学経済学GDP実質GDP名目GDP経済成長率GDPデフレーター
2025/7/28

1. 問題の内容

X財とY財のみを生産する経済における、2020年と2021年の価格と数量が与えられています。この情報を用いて、以下の値を計算します。
(1) 2020年の名目GDP
(2) 2021年の名目GDP
(3) 2020年の実質GDP(2020年を基準年とする)
(4) 2021年の実質GDP(2020年を基準年とする)
(5) 2020年から2021年の経済成長率(実質GDPの成長率、%表示)
(6) 2021年のGDPデフレーター

2. 解き方の手順

(1) 2020年の名目GDP
名目GDPは、各財の価格とその年の生産量を掛け合わせたものの合計です。
2020年の名目GDP = (X財の価格 * X財の生産量) + (Y財の価格 * Y財の生産量)
150×100+180×50=15000+9000=24000150 \times 100 + 180 \times 50 = 15000 + 9000 = 24000
(2) 2021年の名目GDP
2021年の名目GDP = (X財の価格 * X財の生産量) + (Y財の価格 * Y財の生産量)
185×120+210×100=22200+21000=43200185 \times 120 + 210 \times 100 = 22200 + 21000 = 43200
(3) 2020年の実質GDP(2020年を基準年とする)
2020年を基準年とする場合、2020年の実質GDPは2020年の名目GDPと等しくなります。
実質GDP (2020年) = 24000
(4) 2021年の実質GDP(2020年を基準年とする)
2020年を基準年とする場合、2021年の実質GDPは、2021年の生産量を2020年の価格で評価したものです。
実質GDP (2021年) = (X財の2021年の生産量 * X財の2020年の価格) + (Y財の2021年の生産量 * Y財の2020年の価格)
120×150+100×180=18000+18000=36000120 \times 150 + 100 \times 180 = 18000 + 18000 = 36000
(5) 2020年から2021年の経済成長率
経済成長率 = ((2021年の実質GDP - 2020年の実質GDP) / 2020年の実質GDP) * 100
((3600024000)/24000)×100=(12000/24000)×100=0.5×100=50((36000 - 24000) / 24000) \times 100 = (12000 / 24000) \times 100 = 0.5 \times 100 = 50
(6) 2021年のGDPデフレーター
GDPデフレーター = (名目GDP / 実質GDP) * 100
(43200/36000)×100=1.2×100=120(43200 / 36000) \times 100 = 1.2 \times 100 = 120

3. 最終的な答え

(1) 2020年の名目GDP: 24000
(2) 2021年の名目GDP: 43200
(3) 2020年の実質GDP: 24000
(4) 2021年の実質GDP: 36000
(5) 2020年から2021年の経済成長率: 50%
(6) 2021年のGDPデフレーター: 120

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