問題は、実数 $a$ を定数として、方程式 $ae^x + 3x = 0$ の異なる実数解の個数を調べることです。ただし、$\lim_{x \to \infty} \frac{x}{e^x} = 0$ は既知とします。そして、この方程式の解は、$a = -\frac{3x}{e^x}$ の解であり、$y = a$ と $y = -\frac{3x}{e^x}$ のグラフの共有点の $x$ 座標である。ここで、$f(x) = -\frac{3x}{e^x}$ とおき、$y = f(x)$ のグラフの概形を、選択肢の中から選ぶ問題です。

解析学微分関数のグラフ極値指数関数極限
2025/7/28

1. 問題の内容

問題は、実数 aa を定数として、方程式 aex+3x=0ae^x + 3x = 0 の異なる実数解の個数を調べることです。ただし、limxxex=0\lim_{x \to \infty} \frac{x}{e^x} = 0 は既知とします。そして、この方程式の解は、a=3xexa = -\frac{3x}{e^x} の解であり、y=ay = ay=3xexy = -\frac{3x}{e^x} のグラフの共有点の xx 座標である。ここで、f(x)=3xexf(x) = -\frac{3x}{e^x} とおき、y=f(x)y = f(x) のグラフの概形を、選択肢の中から選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式 aex+3x=0ae^x + 3x = 0 を変形して、a=3xexa = -\frac{3x}{e^x} とします。
f(x)=3xexf(x) = -\frac{3x}{e^x} とおくと、y=ay = ay=f(x)y = f(x) のグラフの共有点の個数が、方程式の実数解の個数と一致します。
f(x)f(x) のグラフの概形を調べるために、f(x)f(x) の導関数 f(x)f'(x) を計算します。
f(x)=3ex3xex(ex)2=3(1x)exe2x=3(1x)exf'(x) = -\frac{3e^x - 3xe^x}{(e^x)^2} = -\frac{3(1 - x)e^x}{e^{2x}} = -\frac{3(1 - x)}{e^x}
f(x)=0f'(x) = 0 となる xxx=1x = 1 です。
x<1x < 1 のとき、f(x)>0f'(x) > 0 であり、x>1x > 1 のとき、f(x)<0f'(x) < 0 です。
したがって、x=1x = 1f(x)f(x) は極大値をとり、その値は f(1)=3ef(1) = -\frac{3}{e} です。
また、limxf(x)=limx3xex=0\lim_{x \to \infty} f(x) = \lim_{x \to \infty} -\frac{3x}{e^x} = 0 (∵limxxex=0\lim_{x \to \infty} \frac{x}{e^x} = 0より)
limxf(x)=limx3xex=\lim_{x \to -\infty} f(x) = \lim_{x \to -\infty} -\frac{3x}{e^x} = \infty です。
f(0)=0f(0) = 0 であることもわかります。
以上の情報から、y=f(x)y = f(x) のグラフの概形は、選択肢の②のようになります。

3. 最終的な答え

グラフの概形は②

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