関数 $f(x) = \frac{\sin x}{\sqrt{2x^5 - x^6}}$ と $g(x) = \frac{x^3}{(3x^4+1)(2x^2+3)}$ について、以下の問いに答える。 (1) $f(x)$ ($x \to +0$) および $g(x)$ ($x \to \infty$) の位数を求める。 (2) 広義積分 $\int_0^1 f(x) dx$ および $\int_0^\infty g(x) dx$ の収束・発散を判定する。

解析学関数の極限広義積分位数の決定収束発散
2025/7/28

1. 問題の内容

関数 f(x)=sinx2x5x6f(x) = \frac{\sin x}{\sqrt{2x^5 - x^6}}g(x)=x3(3x4+1)(2x2+3)g(x) = \frac{x^3}{(3x^4+1)(2x^2+3)} について、以下の問いに答える。
(1) f(x)f(x) (x+0x \to +0) および g(x)g(x) (xx \to \infty) の位数を求める。
(2) 広義積分 01f(x)dx\int_0^1 f(x) dx および 0g(x)dx\int_0^\infty g(x) dx の収束・発散を判定する。

2. 解き方の手順

(1)(a) f(x)f(x) (x+0x \to +0) の位数を求める。
x+0x \to +0 のとき、sinxx\sin x \approx x である。また、2x5x6=x5(2x)2x5=2x5/2\sqrt{2x^5 - x^6} = \sqrt{x^5(2-x)} \approx \sqrt{2x^5} = \sqrt{2}x^{5/2} である。
よって、
f(x) \approx \frac{x}{\sqrt{2}x^{5/2}} = \frac{1}{\sqrt{2}x^{3/2}}
したがって、f(x)f(x) の位数は 3/23/2 である。
(1)(b) g(x)g(x) (xx \to \infty) の位数を求める。
xx \to \infty のとき、3x4+13x43x^4+1 \approx 3x^4 および 2x2+32x22x^2+3 \approx 2x^2 である。
よって、
g(x) \approx \frac{x^3}{(3x^4)(2x^2)} = \frac{x^3}{6x^6} = \frac{1}{6x^3}
したがって、g(x)g(x) の位数は 33 である。
(2)(a) 01f(x)dx\int_0^1 f(x) dx の収束・発散を判定する。
(1)(a)の結果より、x+0x \to +0 のとき、f(x)12x3/2f(x) \approx \frac{1}{\sqrt{2}x^{3/2}} である。
広義積分 011xpdx\int_0^1 \frac{1}{x^p} dxp<1p < 1 のとき収束し、p1p \geq 1 のとき発散する。
この場合、p=3/2>1p = 3/2 > 1 であるから、0112x3/2dx\int_0^1 \frac{1}{\sqrt{2}x^{3/2}} dx は発散する。
したがって、01f(x)dx\int_0^1 f(x) dx は発散する。
(2)(b) 0g(x)dx\int_0^\infty g(x) dx の収束・発散を判定する。
(1)(b)の結果より、xx \to \infty のとき、g(x)16x3g(x) \approx \frac{1}{6x^3} である。
広義積分 11xpdx\int_1^\infty \frac{1}{x^p} dxp>1p > 1 のとき収束し、p1p \leq 1 のとき発散する。
この場合、p=3>1p = 3 > 1 であるから、116x3dx\int_1^\infty \frac{1}{6x^3} dx は収束する。
また、g(x)g(x)x=0x=0 で特異点を持たず、01g(x)dx\int_0^1 g(x) dx は有限の値を持つ。
したがって、0g(x)dx\int_0^\infty g(x) dx は収束する。

3. 最終的な答え

(1)(a) 3/23/2
(1)(b) 33
(2)(a) 発散
(2)(b) 収束

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