放物線 $y=x^2$ 上の点 $P(t, t^2)$ が、2点 $A(-1, 1)$ と $B(4, 16)$ の間にあるとき、三角形 $APB$ の面積の最大値を求める。

幾何学放物線三角形の面積最大値点と直線の距離微分
2025/7/28

1. 問題の内容

放物線 y=x2y=x^2 上の点 P(t,t2)P(t, t^2) が、2点 A(1,1)A(-1, 1)B(4,16)B(4, 16) の間にあるとき、三角形 APBAPB の面積の最大値を求める。

2. 解き方の手順

まず、直線 ABAB の方程式を求めます。直線 ABAB の傾きは 1614(1)=155=3\frac{16-1}{4-(-1)} = \frac{15}{5} = 3 なので、直線 ABAB の方程式は y1=3(x(1))y-1 = 3(x-(-1)) となり、整理すると y=3x+4y = 3x + 4 となります。
次に、点 P(t,t2)P(t, t^2) と直線 ABAB の距離 dd を求めます。点と直線の距離の公式を用いると、
d=3tt2+432+(1)2=t2+3t+410=(t23t4)10=(t4)(t+1)10=(t4)(t+1)10d = \frac{|3t - t^2 + 4|}{\sqrt{3^2 + (-1)^2}} = \frac{| -t^2 + 3t + 4 |}{\sqrt{10}} = \frac{| -(t^2 - 3t - 4) |}{\sqrt{10}} = \frac{| -(t-4)(t+1) |}{\sqrt{10}} = \frac{|(t-4)(t+1)|}{\sqrt{10}}
となります。ここで、1<t<4-1 < t < 4 の範囲で考えるので、(t4)(t+1)(t-4)(t+1) は負の値をとります。よって、
d=(t4)(t+1)10=t2+3t+410d = \frac{-(t-4)(t+1)}{\sqrt{10}} = \frac{-t^2 + 3t + 4}{\sqrt{10}}
となります。
次に、線分 ABAB の長さを求めます。AB=(4(1))2+(161)2=52+152=25+225=250=510AB = \sqrt{(4-(-1))^2 + (16-1)^2} = \sqrt{5^2 + 15^2} = \sqrt{25 + 225} = \sqrt{250} = 5\sqrt{10} となります。
三角形 APBAPB の面積 SS は、
S=12ABd=12510t2+3t+410=52(t2+3t+4)S = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot d = \frac{1}{2} \cdot 5\sqrt{10} \cdot \frac{-t^2 + 3t + 4}{\sqrt{10}} = \frac{5}{2} (-t^2 + 3t + 4)
となります。面積 SS を最大にする tt の値を求めます。SStt で微分すると、
dSdt=52(2t+3)\frac{dS}{dt} = \frac{5}{2} (-2t + 3)
dSdt=0\frac{dS}{dt} = 0 となるのは、2t+3=0-2t + 3 = 0 より t=32t = \frac{3}{2} のときです。
t=32t = \frac{3}{2}1<t<4-1 < t < 4 の範囲に含まれているので、このとき面積は最大になります。
したがって、面積の最大値は、
Smax=52((32)2+3(32)+4)=52(94+92+4)=52(94+184+164)=52254=1258S_{max} = \frac{5}{2} \left( -\left(\frac{3}{2}\right)^2 + 3\left(\frac{3}{2}\right) + 4 \right) = \frac{5}{2} \left( -\frac{9}{4} + \frac{9}{2} + 4 \right) = \frac{5}{2} \left( -\frac{9}{4} + \frac{18}{4} + \frac{16}{4} \right) = \frac{5}{2} \cdot \frac{25}{4} = \frac{125}{8}
となります。

3. 最終的な答え

1258\frac{125}{8}

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