三角形ABCにおいて、AB=2, AC=3, ∠A=60° のとき、以下の値を求めます。 (1) BCの長さ (2) 三角形ABCの外接円の半径R (3) 三角形ABCの面積S

幾何学三角形余弦定理正弦定理外接円面積
2025/7/28

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=2, AC=3, ∠A=60° のとき、以下の値を求めます。
(1) BCの長さ
(2) 三角形ABCの外接円の半径R
(3) 三角形ABCの面積S

2. 解き方の手順

(1) BCの長さを求める
余弦定理を用いてBCの長さを求めます。
余弦定理は a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos A であり、この問題では a=BCa=BC, b=AC=3b=AC=3, c=AB=2c=AB=2, A=60A=60^\circ なので、
BC2=32+22232cos60BC^2 = 3^2 + 2^2 - 2 \cdot 3 \cdot 2 \cdot \cos 60^\circ
cos60=12\cos 60^\circ = \frac{1}{2} を代入すると、
BC2=9+423212=136=7BC^2 = 9 + 4 - 2 \cdot 3 \cdot 2 \cdot \frac{1}{2} = 13 - 6 = 7
よって、BC=7BC = \sqrt{7}
(2) 外接円の半径Rを求める
正弦定理を用いて外接円の半径Rを求めます。
正弦定理は asinA=2R\frac{a}{\sin A} = 2R であり、この問題では a=BC=7a=BC=\sqrt{7}, A=60A=60^\circ なので、
7sin60=2R\frac{\sqrt{7}}{\sin 60^\circ} = 2R
sin60=32\sin 60^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2} を代入すると、
732=2R\frac{\sqrt{7}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = 2R
2R=2732R = \frac{2\sqrt{7}}{\sqrt{3}}
R=73=213R = \frac{\sqrt{7}}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{21}}{3}
(3) 三角形ABCの面積Sを求める
三角形の面積の公式 S=12bcsinAS = \frac{1}{2}bc\sin A を用います。
S=12ABACsinA=1223sin60=332=332S = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot AC \cdot \sin A = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 3 \cdot \sin 60^\circ = 3 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

(1) BC=7BC = \sqrt{7}
(2) R=213R = \frac{\sqrt{21}}{3}
(3) S=332S = \frac{3\sqrt{3}}{2}

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