与えられた二つの級数について、絶対収束、条件収束、発散のいずれであるかを判定する問題です。 (1) $\sum_{n=1}^{\infty} (\sqrt{n^4+1}-n^2)\sin n$ (2) $\sum_{n=1}^{\infty} (-1)^{n-1} \frac{n+1}{n^2+1}$
2025/7/28
1. 問題の内容
与えられた二つの級数について、絶対収束、条件収束、発散のいずれであるかを判定する問題です。
(1)
(2)
2. 解き方の手順
(1)
まず、 を簡略化します。
したがって、与えられた級数は と書き換えられます。
ここで、 とおきます。
絶対値を取ると
さらに、
は収束するので(p-級数、p=2>1)、比較判定法より も収束します。
したがって、与えられた級数は絶対収束します。
(2)
与えられた級数は交代級数なので、ライプニッツの判定法を適用することを考えます。
とおくと、 の導関数を計算します。
を解くと
のとき、 となるので、 は単調減少します。
また、 なので、ライプニッツの判定法より、 は収束します。
次に、 が収束するかどうかを調べます。
は発散するので、 も発散します(比較判定法)。
したがって、与えられた級数は条件収束します。
3. 最終的な答え
(1) 絶対収束
(2) 条件収束