正多面体の各面を、隣り合う面が同じ色にならないように塗り分ける問題です。回転して一致するものは同じ塗り方とみなします。具体的には、以下の4つの問いに答えます。 (1) 異なる3色すべてを使った立方体の塗り分け方 (2) 異なる4色すべてを使った立方体の塗り分け方 (3) 異なる6色すべてを使った立方体の塗り分け方 (4) 異なる8色すべてを使った正八面体の塗り分け方

幾何学正多面体塗り分け組み合わせ回転立方体正八面体
2025/7/28

1. 問題の内容

正多面体の各面を、隣り合う面が同じ色にならないように塗り分ける問題です。回転して一致するものは同じ塗り方とみなします。具体的には、以下の4つの問いに答えます。
(1) 異なる3色すべてを使った立方体の塗り分け方
(2) 異なる4色すべてを使った立方体の塗り分け方
(3) 異なる6色すべてを使った立方体の塗り分け方
(4) 異なる8色すべてを使った正八面体の塗り分け方

2. 解き方の手順

(1) 異なる3色すべてを使った立方体の塗り分け方
まず、立方体の6面を3色で塗るので、少なくとも1色は2回使われる必要があります。隣り合う面が同じ色にならないという条件があるので、対面を同じ色で塗る必要があります。
対面を同色で塗る色の選び方は3通り。
残りの4面を異なる2色で塗る方法は、2色をそれぞれ2面ずつ塗ることになります。
隣り合う面が同色にならないためには、対面を同色で塗るしかありません。
よって、残りの2色の選び方は、2C2=1 {}_2C_2 = 1 通りです。
残りの4面を2色で塗るパターンは、回転によって同じになるものを除くと1通りしかありません。
したがって、3×1=3 3 \times 1 = 3 通りです。
(2) 異なる4色すべてを使った立方体の塗り分け方
4色すべてを使う場合、2面が同じ色になる必要があります。
まず、どの色を2面に使用するかを決めます。これは4通りあります。
次に、その2面をどこに配置するかを考えます。隣り合う面には同じ色を塗れないので、対面にするしかありません。
残りの4面には、異なる3色を塗ります。しかし、4面に3色を塗ることはできません。
したがって、4色すべてを使った立方体の塗り分け方は0通りです。
(3) 異なる6色すべてを使った立方体の塗り分け方
立方体の各面を異なる6色で塗る場合、1つの面の色を固定して、残りの5色の並び方を考えます。
まず、底面の色を固定します。
上面の色は5通り選べます。
側面の4面は円順列になるので、(41)!=3!=6(4-1)! = 3! = 6 通りです。
したがって、塗り分け方は、5×6=305 \times 6 = 30通りです。
(4) 異なる8色すべてを使った正八面体の塗り分け方
正八面体の各面を異なる8色で塗る場合、1つの面の色を固定し、さらにその対面の色を決めます。
まず、底面の色を固定します。
底面の対面の色は7通り選べます。
残りの6面を塗る方法は、円順列の考え方を使います。
6面を円状に並べる順列は(61)!=5!=120(6-1)! = 5! = 120通りです。
ただし、正八面体を上下反転させると同じになる塗り方があるので、円順列の並び方を2で割る必要があります。
120/2=60120 / 2 = 60
したがって、塗り分け方は、7×60=4207 \times 60 = 420通りです。

3. 最終的な答え

(1) 3通り
(2) 0通り
(3) 30通り
(4) 420通り

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