長方形ABCDがあり、$AB = 4a, BC = 3a$($a > 0$)である。点PとQは頂点Aを同時に出発し、長方形の周上を動く。Pは毎秒 $\frac{1}{3}a$ の速さでA→B→Cの順に進み、点Cで止まる。Qは毎秒 $\frac{2}{3}a$ の速さでA→D→C→B→Aの順に一周し、点Aで止まる。 (1) 出発してから$x$秒後に点P, Qがともに辺BC上(両端を含む)にあるような$x$の値の範囲を求めよ。 (2) 出発してから$x$秒後に点Pが辺AB上(両端を含む)に、点Qが辺BC上(両端を含む)にあるとき、三角形BPQの面積が$\frac{4}{9}a^2$ となるような$x$の値を求めよ。

幾何学図形長方形速度面積不等式二次方程式
2025/7/28

1. 問題の内容

長方形ABCDがあり、AB=4a,BC=3aAB = 4a, BC = 3aa>0a > 0)である。点PとQは頂点Aを同時に出発し、長方形の周上を動く。Pは毎秒 13a\frac{1}{3}a の速さでA→B→Cの順に進み、点Cで止まる。Qは毎秒 23a\frac{2}{3}a の速さでA→D→C→B→Aの順に一周し、点Aで止まる。
(1) 出発してからxx秒後に点P, Qがともに辺BC上(両端を含む)にあるようなxxの値の範囲を求めよ。
(2) 出発してからxx秒後に点Pが辺AB上(両端を含む)に、点Qが辺BC上(両端を含む)にあるとき、三角形BPQの面積が49a2\frac{4}{9}a^2 となるようなxxの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、点Pが辺BC上にある条件を考える。
PがAからBに着くまでの時間は 4a/(13a)=124a / (\frac{1}{3}a) = 12 秒。
PがBからCに着くまでの時間は 3a/(13a)=93a / (\frac{1}{3}a) = 9 秒。
したがって、PがBC上にあるのは 12x2112 \le x \le 21 のとき。
次に、点Qが辺BC上にある条件を考える。
QがAからDに着くまでの時間は 3a/(23a)=92=4.53a / (\frac{2}{3}a) = \frac{9}{2} = 4.5 秒。
QがDからCに着くまでの時間は 4a/(23a)=64a / (\frac{2}{3}a) = 6 秒。
QがCからBに着くまでの時間は 3a/(23a)=92=4.53a / (\frac{2}{3}a) = \frac{9}{2} = 4.5 秒。
したがって、QがBC上にあるのは 4.5+6x4.5+6+4.54.5 + 6 \le x \le 4.5+6+4.5、つまり 10.5x1510.5 \le x \le 15 のとき。
PとQがともにBC上にあるのは、12x2112 \le x \le 21 かつ 10.5x1510.5 \le x \le 15 のときなので、12x1512 \le x \le 15
(2)
Pが辺AB上にあるとき、0x120 \le x \le 12
Pの位置は、BP=4a13axBP = 4a - \frac{1}{3}ax である。
Qが辺BC上にあるとき、10.5x1510.5 \le x \le 15
Qの位置は、BQ=23a(x10.5)=23ax7aBQ = \frac{2}{3}a(x - 10.5) = \frac{2}{3}ax - 7a である。
三角形BPQの面積は、12×BP×BQ=12(4a13ax)(23ax7a)\frac{1}{2} \times BP \times BQ = \frac{1}{2} (4a - \frac{1}{3}ax) (\frac{2}{3}ax - 7a) である。これが 49a2\frac{4}{9}a^2 に等しいので、
12(4a13ax)(23ax7a)=49a2\frac{1}{2} (4a - \frac{1}{3}ax) (\frac{2}{3}ax - 7a) = \frac{4}{9}a^2
(413x)(23x7)=89(4 - \frac{1}{3}x) (\frac{2}{3}x - 7) = \frac{8}{9}
(12x)(23x7)=8(12 - x)(\frac{2}{3}x - 7) = 8
24x842x2/3+7x=824x - 84 - 2x^2/3 + 7x = 8
2x2/3+31x92=0-2x^2/3 + 31x - 92 = 0
2x293x+276=02x^2 - 93x + 276 = 0
(2x3)(x92)=0(2x - 3)(x-92) = 0
x=32=1.5x = \frac{3}{2} = 1.5 または x=92x = 92
0x120 \le x \le 12 かつ 10.5x1510.5 \le x \le 15 を満たすのは、存在しない。
しかし、上記の条件を考慮せずに計算してしまったので、もう一度計算し直す必要がある。
PがAB上にあり、QがBC上にあるのは、0x120 \le x \le 12 かつ 10.5x1510.5 \le x \le 15 のときなので、この2つの範囲に共通部分はない。したがって、そのようなxxは存在しない。

3. 最終的な答え

(1) 12x1512 \le x \le 15
(2) 存在しない

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