3点 $A(1,1,-2)$, $B(2,1,0)$, $C(1,0,-3)$ が与えられている。 (1) ベクトル $\vec{n} = \overrightarrow{AB} \times \overrightarrow{AC}$ を求める。 (2) ベクトル $\vec{n}$ が3点 $A, B, C$ を通る平面に垂直であることを利用して、その平面の方程式を求める。

幾何学ベクトル空間ベクトル平面の方程式外積
2025/7/28

1. 問題の内容

3点 A(1,1,2)A(1,1,-2), B(2,1,0)B(2,1,0), C(1,0,3)C(1,0,-3) が与えられている。
(1) ベクトル n=AB×AC\vec{n} = \overrightarrow{AB} \times \overrightarrow{AC} を求める。
(2) ベクトル n\vec{n} が3点 A,B,CA, B, C を通る平面に垂直であることを利用して、その平面の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1) まず、ベクトル AB\overrightarrow{AB}AC\overrightarrow{AC} を求める。
AB=BA=(21,11,0(2))=(1,0,2)\overrightarrow{AB} = \vec{B} - \vec{A} = (2-1, 1-1, 0-(-2)) = (1, 0, 2)
AC=CA=(11,01,3(2))=(0,1,1)\overrightarrow{AC} = \vec{C} - \vec{A} = (1-1, 0-1, -3-(-2)) = (0, -1, -1)
次に、ベクトル n=AB×AC\vec{n} = \overrightarrow{AB} \times \overrightarrow{AC} を計算する。
n=AB×AC=(1,0,2)×(0,1,1)\vec{n} = \overrightarrow{AB} \times \overrightarrow{AC} = (1, 0, 2) \times (0, -1, -1)
n=(0(1)2(1),201(1),1(1)00)\vec{n} = (0\cdot(-1) - 2\cdot(-1), 2\cdot0 - 1\cdot(-1), 1\cdot(-1) - 0\cdot0)
n=(0+2,0+1,10)=(2,1,1)\vec{n} = (0+2, 0+1, -1-0) = (2, 1, -1)
(2) 平面の方程式は、平面に垂直なベクトル n=(a,b,c)\vec{n} = (a, b, c) と、平面上の点 A(x0,y0,z0)A(x_0, y_0, z_0) を用いて、
a(xx0)+b(yy0)+c(zz0)=0a(x-x_0) + b(y-y_0) + c(z-z_0) = 0 と表される。
今回、平面に垂直なベクトルは n=(2,1,1)\vec{n} = (2, 1, -1) であり、平面上の点は A(1,1,2)A(1, 1, -2) であるから、
2(x1)+1(y1)1(z(2))=02(x-1) + 1(y-1) - 1(z-(-2)) = 0
2x2+y1z2=02x - 2 + y - 1 - z - 2 = 0
2x+yz5=02x + y - z - 5 = 0
したがって、平面の方程式は 2x+yz=52x + y - z = 5 となる。

3. 最終的な答え

(1) n=(2,1,1)\vec{n} = (2, 1, -1)
(2) 2x+yz=52x + y - z = 5

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