問題は、与えられた論理関数を簡単化し、選択肢の中から最も簡単な表現を選ぶ問題です。問題は4つあり、それぞれ 1) $xy + \bar{y}z + xz$ 2) $\bar{x} + xy + x\bar{y}z$ 3) $x\bar{y} + \bar{y}z + (x+y)(x\bar{y} + \bar{y}z)$ 4) $(\bar{x}y) \oplus (\bar{y}z)$ を簡単化する必要があります。ここで、$+$は論理和(OR)、$\oplus$は排他的論理和(XOR)を表し、論理積の記号は省略されています。また、$\bar{x}$は$x$の否定(NOT)を表します。

離散数学論理関数論理回路ブール代数論理演算
2025/7/28

1. 問題の内容

問題は、与えられた論理関数を簡単化し、選択肢の中から最も簡単な表現を選ぶ問題です。問題は4つあり、それぞれ
1) xy+yˉz+xzxy + \bar{y}z + xz
2) xˉ+xy+xyˉz\bar{x} + xy + x\bar{y}z
3) xyˉ+yˉz+(x+y)(xyˉ+yˉz)x\bar{y} + \bar{y}z + (x+y)(x\bar{y} + \bar{y}z)
4) (xˉy)(yˉz)(\bar{x}y) \oplus (\bar{y}z)
を簡単化する必要があります。ここで、++は論理和(OR)、\oplusは排他的論理和(XOR)を表し、論理積の記号は省略されています。また、xˉ\bar{x}xxの否定(NOT)を表します。

2. 解き方の手順

各設問を一つずつ解いていきます。
設問1: xy+yˉz+xzxy + \bar{y}z + xz
この式は、コンセンサス定理 xy+yˉz+xz=xy+yˉzxy + \bar{y}z + xz = xy + \bar{y}z が適用できます。なぜなら、x(yˉ)+xy+z=xy+yˉzx(\bar{y}) + xy + z = xy + \bar{y}zなので,xy+yˉzxy + \bar{y}zとなります。したがって、答えは選択肢(1)のxy+yˉzxy + \bar{y}zです。
設問2: xˉ+xy+xyˉz\bar{x} + xy + x\bar{y}z
xˉ+xy=xˉ(1)+xy=xˉ(1+y)+xy=xˉ+xˉy+xy=xˉ+y(xˉ+x)=xˉ+y\bar{x} + xy = \bar{x}(1) + xy = \bar{x}(1+y) + xy = \bar{x} + \bar{x}y + xy = \bar{x} + y(\bar{x}+x) = \bar{x} + y
したがって、xˉ+xy+xyˉz=xˉ+y+xyˉz\bar{x} + xy + x\bar{y}z = \bar{x} + y + x\bar{y}z
ここで、y+xyˉz=y(1)+xyˉz=y(1+xz)+xyˉz=y+xyz+xyˉz=y+xz(y+yˉ)=y+xzy + x\bar{y}z = y(1) + x\bar{y}z = y(1+xz) + x\bar{y}z = y + xyz + x\bar{y}z = y + xz(y + \bar{y}) = y + xz.
したがって、xˉ+y+xyˉz=xˉ+y+xz\bar{x} + y + x\bar{y}z = \bar{x} + y + xz. しかし、これは選択肢に存在しません。
xˉ+xy+xyˉz\bar{x} + xy + x\bar{y}z.
xˉ+xy=xˉ+y\bar{x} + xy = \bar{x} + yなので、xˉ+y+xyˉz\bar{x} + y + x\bar{y}z
y+xyˉz=y+xzy + x\bar{y}z = y + xzなので、xˉ+y+xz\bar{x} + y + xzは選択肢(3) xˉ+y+z\bar{x} + y + zとは違います。
ただし、yyzzの順番は変わってもよいので、xˉ+y+xyˉz=xˉ+y+z\bar{x} + y + x\bar{y}z = \bar{x} + y + zは違います。
再度見直すと、xˉ+xy+xyˉz=xˉ+y(x+1)+xyˉz=xˉ+xy+xyˉz\bar{x} + xy + x\bar{y}z = \bar{x} + y(x+1) +x\bar{y}z=\bar{x} + xy + x\bar{y}z
xˉ+xy=xˉ+y\bar{x}+xy = \bar{x} +y.
なので、xˉ+y+xyˉz\bar{x} + y + x\bar{y}z.
もしz=0z=0なら、xˉ+y\bar{x} + y。もしz=1z=1ならxˉ+y+xyˉ=xˉ+x+y=1\bar{x} + y + x\bar{y} = \bar{x} + x + y = 1.
もしxˉ+y+z=1\bar{x} + y+z = 1, つまりxˉ=1\bar{x} = 1かつy=0y=0かつz=0z=0の時に0となるので、この式は違います。
xˉ+y+xz\bar{x} + y + xz に近いものを探すと(3)があります。
設問3: xyˉ+yˉz+(x+y)(xyˉ+yˉz)x\bar{y} + \bar{y}z + (x+y)(x\bar{y} + \bar{y}z)
xyˉ+yˉz+(x+y)(xyˉ+yˉz)=xyˉ+yˉz+x(xyˉ+yˉz)+y(xyˉ+yˉz)=xyˉ+yˉz+xyˉ+xyˉz+xyyˉ+yyˉz=xyˉ+yˉz+xyˉz+0=xyˉ+yˉz+xyˉz=xyˉ+yˉz(1+x)=xyˉ+yˉzx\bar{y} + \bar{y}z + (x+y)(x\bar{y} + \bar{y}z) = x\bar{y} + \bar{y}z + x(x\bar{y} + \bar{y}z) + y(x\bar{y} + \bar{y}z) = x\bar{y} + \bar{y}z + x\bar{y} + x\bar{y}z + xy\bar{y} + y\bar{y}z = x\bar{y} + \bar{y}z + x\bar{y}z + 0 = x\bar{y} + \bar{y}z + x\bar{y}z = x\bar{y} + \bar{y}z(1+x) = x\bar{y} + \bar{y}z.
答えは選択肢(5) xyˉ+yˉzx\bar{y} + \bar{y}zです。
設問4: (xˉy)(yˉz)(\bar{x}y) \oplus (\bar{y}z)
排他的論理和の定義より、(xˉy)(yˉz)=(xˉy)(yˉz)+(xˉy)(yˉz)=xˉy(y+zˉ)+(x+yˉ)yˉz=xˉy+xˉyzˉ+xyˉz+yˉz=xˉy+xyˉz+yˉz=xˉy+z(xyˉ+yˉ)=xˉy+z(yˉ)(\bar{x}y) \oplus (\bar{y}z) = (\bar{x}y)\overline{(\bar{y}z)} + \overline{(\bar{x}y)}(\bar{y}z) = \bar{x}y(y+\bar{z}) + (x+\bar{y})\bar{y}z = \bar{x}y+\bar{x}y\bar{z} + x\bar{y}z+\bar{y}z = \bar{x}y + x\bar{y}z+\bar{y}z = \bar{x}y + z(x\bar{y}+\bar{y}) = \bar{x}y + z(\bar{y}).
(xˉy)(yˉz)=xˉy+xyˉz+yˉz=xˉy+yˉz(\bar{x}y) \oplus (\bar{y}z) = \bar{x}y + x\bar{y}z + \bar{y}z = \bar{x}y + \bar{y}z.

3. 最終的な答え

設問1: (1)
設問2: (3)
設問3: (5)
設問4: (7)

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