まず、各企業の利潤関数を定義する。企業1の生産量を x1、企業2の生産量を x2 とすると、市場全体の供給量は X=x1+x2 となる。価格は p=40−(x1+x2) である。 企業1の利潤 π1 は以下の式で表される。 π1=px1−C(x1)=(40−x1−x2)x1−x12 π1=40x1−x12−x1x2−x12=40x1−2x12−x1x2 同様に、企業2の利潤 π2 は以下の式で表される。 π2=px2−C(x2)=(40−x1−x2)x2−x22 π2=40x2−x1x2−2x22 各企業の利潤を最大化するために、それぞれの生産量に関して偏微分し、0とおく。
∂x1∂π1=40−4x1−x2=0 ∂x2∂π2=40−x1−4x2=0 上記の2つの式を連立方程式として解く。
4x1+x2=40 x1+4x2=40 1つ目の式を4倍すると 16x1+4x2=160 となる。これから2つ目の式を引くと 15x1=120 となり、x1=8 が得られる。 x1=8 を2つ目の式に代入すると、8+4x2=40 より、4x2=32 となり、x2=8 が得られる。 したがって、クールノー均衡における各企業の生産量は x1=8、 x2=8 である。 市場全体の供給量は X=x1+x2=8+8=16 である。 クールノー均衡価格は p=40−X=40−16=24 である。