関数 $y = -\frac{1}{3}x + 4$ のグラフ上に点A(3, 3)があり、このグラフとy軸との交点をBとする。また、関数 $y = -\frac{1}{3}x$ のグラフ上を $x < 0$ の範囲で動く点C、y軸上に点D(0, 3)がある。 (1) 四角形ABCOが平行四辺形となるとき、点Cの座標を求めよ。 (2) 点Dを通り、三角形ABOの面積を2等分する直線の式を求めよ。

幾何学一次関数平行四辺形面積座標平面直線の式
2025/7/29

1. 問題の内容

関数 y=13x+4y = -\frac{1}{3}x + 4 のグラフ上に点A(3, 3)があり、このグラフとy軸との交点をBとする。また、関数 y=13xy = -\frac{1}{3}x のグラフ上を x<0x < 0 の範囲で動く点C、y軸上に点D(0, 3)がある。
(1) 四角形ABCOが平行四辺形となるとき、点Cの座標を求めよ。
(2) 点Dを通り、三角形ABOの面積を2等分する直線の式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 四角形ABCOが平行四辺形となる条件を考える。平行四辺形の対辺は平行かつ長さが等しいので、BA=OC \overrightarrow{BA} = \overrightarrow{OC} が成り立つ。点Bは y=13x+4y = -\frac{1}{3}x + 4 のy切片なので、B(0, 4)。したがって、BA=(30,34)=(3,1)\overrightarrow{BA} = (3 - 0, 3 - 4) = (3, -1)。点Cの座標を(x, y)とすると、OC=(x,y)\overrightarrow{OC} = (x, y)。よって、(x,y)=(3,1)(x, y) = (3, -1)。しかし、点Cは y=13xy = -\frac{1}{3}x のグラフ上にあるので、点Cのy座標は 13-\frac{1}{3}倍のx座標となるはずである。上記の点Cは条件を満たさない。
平行四辺形ABCOにおいて, AB=CO\overrightarrow{AB} = \overrightarrow{CO} が成り立つときを考える。 AB=(03,43)=(3,1)\overrightarrow{AB} = (0 - 3, 4 - 3) = (-3, 1). 点Cの座標を(x, y)とすると, CO=(0x,0y)=(x,y)\overrightarrow{CO} = (0-x, 0-y) = (-x, -y). よって, (x,y)=(3,1)(-x, -y) = (-3, 1). x=3,y=1x=3, y = -1. この点も y=13xy = -\frac{1}{3}x のグラフ上にないので条件を満たさない.
したがって、BC=AO\overrightarrow{BC}=\overrightarrow{AO} を考える。
点O(0,0)、点A(3,3)なので、AO=(3,3)\overrightarrow{AO}=(3,3)
点B(0,4)、点C(x,y)なので、BC=(x,y4)\overrightarrow{BC}=(x,y-4)
平行四辺形となるには、BC=AO\overrightarrow{BC}=\overrightarrow{AO}であればよく、
(x,y4)=(3,3)(x,y-4)=(3,3)なので、
x=3x=3, y=7y=7
これは、y=13xy = -\frac{1}{3}x 上にない。
平行四辺形ABOCを考えると、BA=CO\overrightarrow{BA} = \overrightarrow{CO}
点B(0,4)、点A(3,3)なので、BA=(3,1)\overrightarrow{BA} = (3, -1)
点C(x,y), 点O(0,0)なので、CO=(x,y)\overrightarrow{CO} = (-x,-y)
よって、(x,y)=(3,1)(-x,-y)=(3,-1)なので、x=3x=-3, y=1y=1
これは、y=13xy = -\frac{1}{3}x上にあり、y=13(3)=1y=-\frac{1}{3}(-3)=1を満たす。
したがって、点Cの座標は、(-3,1)
(2) 点D(0, 3)を通り、三角形ABOの面積を2等分する直線の式を求める。点Dを通るので、直線はy軸との交点を持つ。三角形ABOの面積は 12×4×3=6 \frac{1}{2} \times 4 \times 3 = 6 。 面積を2等分するので、面積が3になるように直線を引く。
三角形ABOの底辺をBOとみると、BOの長さは4。
点Aからy軸までの距離は3
点D(0,3)を通る直線と線分ABの交点をPとすると、三角形DBOの面積を考える。直線DPが三角形ABOを2等分するためには、直線DPによって作られる三角形の面積が3になればよい。
直線ABの式は、傾きが3430=13 \frac{3-4}{3-0} = -\frac{1}{3} なので、y=13x+4 y = -\frac{1}{3}x + 4
線分ABと、点Dを通る直線との交点をPとする。直線DPの式をy=ax+3 y = ax + 3 とする。点Pは直線DPと直線ABの交点なので、13x+4=ax+3 -\frac{1}{3}x + 4 = ax + 3 。よって、(13+a)x=1 (\frac{1}{3} + a)x = 1 。したがって、x=113+a=31+3a x = \frac{1}{\frac{1}{3} + a} = \frac{3}{1+3a} 。このとき、y=1331+3a+4=11+3a+4=1+4(1+3a)1+3a=3+12a1+3a y = -\frac{1}{3} \cdot \frac{3}{1+3a} + 4 = -\frac{1}{1+3a} + 4 = \frac{-1 + 4(1+3a)}{1+3a} = \frac{3+12a}{1+3a}
三角形DBOの面積は12×DB×xP=3 \frac{1}{2} \times DB \times x_P = 3 となるはずなので、12×1×31+3a=3 \frac{1}{2} \times 1 \times \frac{3}{1+3a} = 3 。したがって、32(1+3a)=3 \frac{3}{2(1+3a)} = 3 3=6(1+3a) 3 = 6(1+3a) 1=2(1+3a) 1 = 2(1+3a) 1=2+6a 1 = 2 + 6a 1=6a -1 = 6a a=16 a = -\frac{1}{6}
したがって、求める直線の式は y=16x+3 y = -\frac{1}{6}x + 3

3. 最終的な答え

(1) 点Cの座標: (-3, 1)
(2) 直線の式: y=16x+3 y = -\frac{1}{6}x + 3

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