一辺の長さが3の正四面体ABCDにおいて、辺BCを1:2に内分する点をPとするとき、以下の問いに答える問題です。 (1) 線分APの長さを求める。 (2) ∠APD = θ とおくとき、sinθ の値を求める。 (3) 三角形 APD の面積 S を求める。

幾何学正四面体空間図形余弦定理ベクトルの内積三角比面積
2025/7/31

1. 問題の内容

一辺の長さが3の正四面体ABCDにおいて、辺BCを1:2に内分する点をPとするとき、以下の問いに答える問題です。
(1) 線分APの長さを求める。
(2) ∠APD = θ とおくとき、sinθ の値を求める。
(3) 三角形 APD の面積 S を求める。

2. 解き方の手順

(1) 線分APの長さを求める。
三角形ABCにおいて、点Pは辺BCを1:2に内分するので、BP = 1, PC = 2 となる。
三角形ABCは正三角形なので、AB = BC = CA = 3 である。
三角形ABPに余弦定理を用いると、
AP2=AB2+BP22ABBPcos60AP^2 = AB^2 + BP^2 - 2 \cdot AB \cdot BP \cdot \cos{60^\circ}
AP2=32+1223112AP^2 = 3^2 + 1^2 - 2 \cdot 3 \cdot 1 \cdot \frac{1}{2}
AP2=9+13=7AP^2 = 9 + 1 - 3 = 7
AP=7AP = \sqrt{7}
(2) sinθ の値を求める。
同様に、三角形DCPに余弦定理を用いると、
DP2=DC2+CP22DCCPcos60DP^2 = DC^2 + CP^2 - 2 \cdot DC \cdot CP \cdot \cos{60^\circ}
DP2=32+2223212DP^2 = 3^2 + 2^2 - 2 \cdot 3 \cdot 2 \cdot \frac{1}{2}
DP2=9+46=7DP^2 = 9 + 4 - 6 = 7
DP=7DP = \sqrt{7}
三角形APDにおいて、AP = DP = 7\sqrt{7} であり、AD = 3である。余弦定理を用いると、
cosθ=AP2+DP2AD22APDP\cos{\theta} = \frac{AP^2 + DP^2 - AD^2}{2 \cdot AP \cdot DP}
cosθ=7+79277\cos{\theta} = \frac{7 + 7 - 9}{2 \cdot \sqrt{7} \cdot \sqrt{7}}
cosθ=514\cos{\theta} = \frac{5}{14}
sin2θ+cos2θ=1\sin^2{\theta} + \cos^2{\theta} = 1 より
sin2θ=1cos2θ=1(514)2=125196=171196\sin^2{\theta} = 1 - \cos^2{\theta} = 1 - (\frac{5}{14})^2 = 1 - \frac{25}{196} = \frac{171}{196}
sinθ=171196=919196=31914\sin{\theta} = \sqrt{\frac{171}{196}} = \sqrt{\frac{9 \cdot 19}{196}} = \frac{3\sqrt{19}}{14}
(3) 三角形 APD の面積 S を求める。
S=12APDPsinθS = \frac{1}{2} \cdot AP \cdot DP \cdot \sin{\theta}
S=127731914=12731914=3194S = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{7} \cdot \sqrt{7} \cdot \frac{3\sqrt{19}}{14} = \frac{1}{2} \cdot 7 \cdot \frac{3\sqrt{19}}{14} = \frac{3\sqrt{19}}{4}

3. 最終的な答え

(1) AP=7AP = \sqrt{7}
(2) sinθ=31914sin\theta = \frac{3\sqrt{19}}{14}
(3) S=3194S = \frac{3\sqrt{19}}{4}

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