長方形ABCDにおいて、辺BCの中点をMとする。点P, QはそれぞれA, Dを毎秒1cmの速さで同時に出発し、点PはBを通って、点QはCを通ってともにMまで周上を動く。2点P, Qが動き始めてから$x$秒後における四角形APQD(点Pと点Qが重なったときは、三角形APD)の面積を$y$ cm$^2$とする。このとき、以下の問いに答える。 (1) 4秒後における四角形APQDの面積を求める。 (2) 点Pが線分BM上を動くとき、$y$を$x$の式で表し、そのときの$x$の変域を求める。 (3) 2点P, QがそれぞれA, Dを出発し、辺BCの中点Mまで進んだときの$x$と$y$の関係を表したグラフをア〜エのうちから選ぶ。
2025/8/1
1. 問題の内容
長方形ABCDにおいて、辺BCの中点をMとする。点P, QはそれぞれA, Dを毎秒1cmの速さで同時に出発し、点PはBを通って、点QはCを通ってともにMまで周上を動く。2点P, Qが動き始めてから秒後における四角形APQD(点Pと点Qが重なったときは、三角形APD)の面積を cmとする。このとき、以下の問いに答える。
(1) 4秒後における四角形APQDの面積を求める。
(2) 点Pが線分BM上を動くとき、をの式で表し、そのときのの変域を求める。
(3) 2点P, QがそれぞれA, Dを出発し、辺BCの中点Mまで進んだときのとの関係を表したグラフをア〜エのうちから選ぶ。
2. 解き方の手順
(1) 4秒後における四角形APQDの面積を求める。
点PはAからBを通って4秒後にいる位置を考える。ABの長さは3cmなので、ABを通過するのに3秒かかる。よって、4秒後にはPはBM上にいる。BMの長さはBCの半分であり、BC = AD = 6cm なので、BM = 3cm。したがって、4秒後にはPはBから1cm進んだ位置にいる。APの長さは、三平方の定理より、
また、点QはDからCを通って4秒後にいる位置を考える。DCの長さは6cmなので、4秒後にはQはCD上にいて、Dから4cm進んだ位置にいる。よって、DQ = 4cm。
四角形APQDの面積は、長方形ABCDの面積から三角形ABPと三角形CDQの面積を引いたものと考える。
長方形ABCDの面積は、 cm。
三角形ABPの面積は、 cm。
三角形CDQの面積は、 cm。
よって、四角形APQDの面積は、 cm。
(2) 点Pが線分BM上を動くとき、をの式で表し、そのときのの変域を求める。
PがBM上を動くとき、秒後のBPの長さは、となる。
このとき、三角形APDの面積は、
.
ただし、三角形APDではなく、四角形APQDの面積をとするので、長方形ABCDの面積から三角形ABPと三角形CDQの面積を引けば良い。
APQD = ABCD - ABP - CDQ
= 。
の変域は、PがBに到着するのが3秒後で、Mに到着するのが6秒後であるから、。
(3) 2点P, QがそれぞれA, Dを出発し、辺BCの中点Mまで進んだときのとの関係を表したグラフを選ぶ。
PがAB上にあるとき ()、は増加関数。
PがBM上にあるとき ()、は減少関数。
グラフはイ。
3. 最終的な答え
(1) 10.5 cm
(2) ,
(3) イ