(1) 直線 $l$ 上の点Aと、$l$ 上にない点Bが与えられている。Aを通り、$l$ に垂直な直線上にあって、$\angle ABP = 60^\circ$ となる点Pを作図する。 (2) $\triangle ABC$ が与えられている。辺BC上に点Pをとり、$\angle APC = 2\angle ABC$ となる点Pを作図する。
2025/8/1
1. 問題の内容
(1) 直線 上の点Aと、 上にない点Bが与えられている。Aを通り、 に垂直な直線上にあって、 となる点Pを作図する。
(2) が与えられている。辺BC上に点Pをとり、 となる点Pを作図する。
2. 解き方の手順
(1) 点Aを通り、直線 に垂直な線を作図する。これは、Aを中心として適当な半径の円を描き、 との交点を2つ作る。その2つの交点からそれぞれ同じ半径(ただし、Aからの距離より大きいこと)で円弧を描き、その交点とAを通る直線を引けばよい。この直線は に垂直になる。
次に、点Bから直線 に垂直な線へ向かって角度 の線分を引く。垂直な直線上の点Aから点Bを見込む角が になるようにすればよい。
Aを中心として適当な半径の円を描き、直線 との交点をDとする。次に、Dを中心として同じ半径の円を描き、最初の円との交点をEとする。AとEを結べば の角ができる。
次に、点Bから点Aを通って、先ほどの垂直な線との交点が点Pとなる。
(2) を測り、その2倍の角度の角を作図する。例えば、とすると、 となるような点Pを見つければよい。
まず、 をコンパスを使って写し取る。次に、その角度を2倍にした角度 を作図する。
とすると、となる。EはBC上にはない。
次に、点Bを中心とした円を描き、辺BCと交わる点をDとする。Dを中心として、適当な半径の円弧を描く。同じ半径で、Cを中心として円弧を描く。の二等分線を描く。この二等分線と辺BCの交点が点Pとなる。
3. 最終的な答え
(1) 点Aを通り直線 に垂直な線と、 となる点Pを作図した。
(2) となる点Pを作図した。