平面上の直線 $l: \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 1 \\ 3 \end{pmatrix} + t \begin{pmatrix} -1 \\ 3 \end{pmatrix} \, (t \in \mathbb{R})$ と原点を中心に平面ベクトルを $\frac{\pi}{3}$ 回転させる変換 $f$ について、以下の問題に答えます。 (1) 直線 $l$ の方程式を求めよ。 (2) 変換 $f$ の逆変換 $f^{-1}$ の表現行列を求めよ。 (3) 変換 $f$ によって直線 $l$ がどのような直線に移るかを調べ、その直線の傾きと $y$ 切片を求めよ(最終的な答えは有理化しておくこと)。
2025/7/29
1. 問題の内容
平面上の直線 と原点を中心に平面ベクトルを 回転させる変換 について、以下の問題に答えます。
(1) 直線 の方程式を求めよ。
(2) 変換 の逆変換 の表現行列を求めよ。
(3) 変換 によって直線 がどのような直線に移るかを調べ、その直線の傾きと 切片を求めよ(最終的な答えは有理化しておくこと)。
2. 解き方の手順
(1) 直線 の方程式を求める。
パラメータ表示された直線の式 から、 を消去して の関係式を導きます。
より
に代入して
よって、
(2) 変換 の逆変換 の表現行列を求める。
変換 は原点を中心に 回転させる変換であるので、逆変換 は原点を中心に 回転させる変換となります。
回転行列を用いると、 の表現行列は
(3) 変換 によって直線 がどのような直線に移るかを調べる。
によって、ベクトル が に移るとすると、 によって、ベクトル が に移るので、
よって、
直線 上の点 は を満たすので、この式に (1), (2) を代入すると、
有理化を行う。
よって、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) 傾きは 、 切片は