2つの2次方程式 $x^2 + kx + 1 = 0$ と $x^2 + x + k = 0$ が共通な実数解をもつとき、定数 $k$ の値を求め、その共通解を求める問題です。

代数学二次方程式共通解判別式因数分解
2025/7/29

1. 問題の内容

2つの2次方程式 x2+kx+1=0x^2 + kx + 1 = 0x2+x+k=0x^2 + x + k = 0 が共通な実数解をもつとき、定数 kk の値を求め、その共通解を求める問題です。

2. 解き方の手順

共通解を α\alpha とすると、以下の2つの式が成り立ちます。
α2+kα+1=0(1)\alpha^2 + k\alpha + 1 = 0 \qquad (1)
α2+α+k=0(2)\alpha^2 + \alpha + k = 0 \qquad (2)
(1) - (2) より、
(kα+1)(α+k)=0(k\alpha + 1) - (\alpha + k) = 0
(k1)α(k1)=0(k - 1)\alpha - (k - 1) = 0
(k1)(α1)=0(k - 1)(\alpha - 1) = 0
したがって、k=1k = 1 または α=1\alpha = 1 となります。
(i) k=1k = 1 のとき、2つの2次方程式はどちらも x2+x+1=0x^2 + x + 1 = 0 となります。この方程式の判別式 D=124(1)(1)=3<0D = 1^2 - 4(1)(1) = -3 < 0 なので、実数解を持ちません。したがって、k=1k = 1 は不適です。
(ii) α=1\alpha = 1 のとき、(1)に代入すると、
12+k(1)+1=01^2 + k(1) + 1 = 0
k+2=0k + 2 = 0
k=2k = -2
このとき、2つの2次方程式はそれぞれ x22x+1=0x^2 - 2x + 1 = 0x2+x2=0x^2 + x - 2 = 0 となります。
x22x+1=0x^2 - 2x + 1 = 0(x1)2=0(x - 1)^2 = 0 より x=1x = 1 を解にもちます。
x2+x2=0x^2 + x - 2 = 0(x1)(x+2)=0(x - 1)(x + 2) = 0 より x=1,2x = 1, -2 を解にもちます。
したがって、k=2k = -2 のとき、共通解は x=1x = 1 です。

3. 最終的な答え

k=2k = -2
共通解:x=1x = 1

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