(1) 放物線 $y = 4x^2 + ax + b$ が点 $(1, 1)$ を通り、かつ $x$ 軸に接するとき、$a$ と $b$ の組をすべて求めよ。 (2) 放物線 $y = \frac{1}{2}x^2$ を $x$ 軸方向に $p$、$y$ 軸方向に $q$ だけ平行移動したものが、直線 $y = -x$ と直線 $y = 3x$ の両方に接するとき、$p$、$q$ の値を求めよ。

代数学二次関数放物線判別式接する平行移動連立方程式
2025/7/29

1. 問題の内容

(1) 放物線 y=4x2+ax+by = 4x^2 + ax + b が点 (1,1)(1, 1) を通り、かつ xx 軸に接するとき、aabb の組をすべて求めよ。
(2) 放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2xx 軸方向に ppyy 軸方向に qq だけ平行移動したものが、直線 y=xy = -x と直線 y=3xy = 3x の両方に接するとき、ppqq の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
ステップ1: 点 (1,1)(1, 1) を通ることから、x=1x = 1y=1y = 1 を代入する。
1=4(1)2+a(1)+b1 = 4(1)^2 + a(1) + b
1=4+a+b1 = 4 + a + b
a+b=3a + b = -3
ステップ2: xx 軸に接することから、判別式 D=0D = 0 となる。
D=a24(4)(b)=0D = a^2 - 4(4)(b) = 0
a216b=0a^2 - 16b = 0
ステップ3: a+b=3a + b = -3 より、b=a3b = -a - 3a216b=0a^2 - 16b = 0 に代入する。
a216(a3)=0a^2 - 16(-a - 3) = 0
a2+16a+48=0a^2 + 16a + 48 = 0
(a+4)(a+12)=0(a + 4)(a + 12) = 0
a=4,12a = -4, -12
ステップ4: aa の値に対応する bb の値を求める。
a=4a = -4 のとき、b=(4)3=1b = -(-4) - 3 = 1
a=12a = -12 のとき、b=(12)3=9b = -(-12) - 3 = 9
よって、(a,b)=(4,1),(12,9)(a, b) = (-4, 1), (-12, 9).
(2)
ステップ1: 平行移動後の放物線の方程式を求める。
y=12(xp)2+qy = \frac{1}{2}(x - p)^2 + q
ステップ2: 放物線が y=xy = -x に接することから、yy を消去してできる二次方程式が重解を持つ。
12(xp)2+q=x\frac{1}{2}(x - p)^2 + q = -x
(xp)2+2q=2x(x - p)^2 + 2q = -2x
x22px+p2+2q+2x=0x^2 - 2px + p^2 + 2q + 2x = 0
x2+(22p)x+(p2+2q)=0x^2 + (2 - 2p)x + (p^2 + 2q) = 0
判別式 D1=(22p)24(p2+2q)=0D_1 = (2 - 2p)^2 - 4(p^2 + 2q) = 0
48p+4p24p28q=04 - 8p + 4p^2 - 4p^2 - 8q = 0
48p8q=04 - 8p - 8q = 0
12p2q=01 - 2p - 2q = 0
ステップ3: 放物線が y=3xy = 3x に接することから、yy を消去してできる二次方程式が重解を持つ。
12(xp)2+q=3x\frac{1}{2}(x - p)^2 + q = 3x
(xp)2+2q=6x(x - p)^2 + 2q = 6x
x22px+p2+2q6x=0x^2 - 2px + p^2 + 2q - 6x = 0
x2(2p+6)x+(p2+2q)=0x^2 - (2p + 6)x + (p^2 + 2q) = 0
判別式 D2=(2p+6)24(p2+2q)=0D_2 = (2p + 6)^2 - 4(p^2 + 2q) = 0
4p2+24p+364p28q=04p^2 + 24p + 36 - 4p^2 - 8q = 0
24p+368q=024p + 36 - 8q = 0
6p+92q=06p + 9 - 2q = 0
ステップ4: 連立方程式を解く。
12p2q=01 - 2p - 2q = 0
6p+92q=06p + 9 - 2q = 0
上の式から下の式を引くと、
(12p2q)(6p+92q)=0(1 - 2p - 2q) - (6p + 9 - 2q) = 0
8p8=0-8p - 8 = 0
p=1p = -1
12(1)2q=01 - 2(-1) - 2q = 0
1+22q=01 + 2 - 2q = 0
32q=03 - 2q = 0
q=32q = \frac{3}{2}

3. 最終的な答え

(1) (a,b)=(4,1),(12,9)(a, b) = (-4, 1), (-12, 9)
(2) (p,q)=(1,32)(p, q) = (-1, \frac{3}{2})

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