xy平面上に2つの円 $C_1: x^2 + y^2 - 8x - 6y + 16 = 0$ と $C_2: x^2 + y^2 - 4 = 0$ がある。 (1) $C_1$ の中心の座標と半径を求める。 (2) $C_2$ と x軸の正の部分との交点を P とし、P を通る傾き m (m は実数) の直線を l とする。$C_1$ の中心と l の距離を d とするとき、d を m を用いて表し、また、l と $C_1$ が異なる 2 点で交わるような m の値の範囲を求める。 (3) m の値が (2) で求めた範囲にあるとき、$C_1$ が (2) の l から切り取る線分の長さと $C_2$ が (2) の l から切り取る線分の長さが等しくなるような m の値を求める。

幾何学座標平面直線の距離点と直線の距離数式処理
2025/7/29

1. 問題の内容

xy平面上に2つの円 C1:x2+y28x6y+16=0C_1: x^2 + y^2 - 8x - 6y + 16 = 0C2:x2+y24=0C_2: x^2 + y^2 - 4 = 0 がある。
(1) C1C_1 の中心の座標と半径を求める。
(2) C2C_2 と x軸の正の部分との交点を P とし、P を通る傾き m (m は実数) の直線を l とする。C1C_1 の中心と l の距離を d とするとき、d を m を用いて表し、また、l と C1C_1 が異なる 2 点で交わるような m の値の範囲を求める。
(3) m の値が (2) で求めた範囲にあるとき、C1C_1 が (2) の l から切り取る線分の長さと C2C_2 が (2) の l から切り取る線分の長さが等しくなるような m の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) C1C_1 の方程式を平方完成する。
x28x+y26y+16=0x^2 - 8x + y^2 - 6y + 16 = 0
(x4)216+(y3)29+16=0(x - 4)^2 - 16 + (y - 3)^2 - 9 + 16 = 0
(x4)2+(y3)2=9(x - 4)^2 + (y - 3)^2 = 9
したがって、中心は (4, 3) で、半径は 3 である。
(2) C2:x2+y2=4C_2: x^2 + y^2 = 4 は中心が原点 (0, 0) で半径が 2 の円である。C2 と x 軸の正の部分との交点 P は (2, 0) である。
P(2, 0) を通る傾き m の直線 l の方程式は y=m(x2)y = m(x - 2) すなわち mxy2m=0mx - y - 2m = 0 である。
C1C_1 の中心 (4, 3) と直線 l の距離 d は、点と直線の距離の公式より、
d=m(4)32mm2+(1)2=2m3m2+1d = \frac{|m(4) - 3 - 2m|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}} = \frac{|2m - 3|}{\sqrt{m^2 + 1}}
l と C1C_1 が異なる 2 点で交わる条件は、d<3d < 3 である。
2m3m2+1<3\frac{|2m - 3|}{\sqrt{m^2 + 1}} < 3
2m3<3m2+1|2m - 3| < 3\sqrt{m^2 + 1}
両辺を 2 乗して、4m212m+9<9(m2+1)4m^2 - 12m + 9 < 9(m^2 + 1)
4m212m+9<9m2+94m^2 - 12m + 9 < 9m^2 + 9
0<5m2+12m0 < 5m^2 + 12m
0<m(5m+12)0 < m(5m + 12)
したがって、m<125m < -\frac{12}{5} または 0<m0 < m である。
(3) C1C_1 が l から切り取る線分の長さを L1L_1, C2C_2 が l から切り取る線分の長さを L2L_2 とする。L1=L2L_1 = L_2 となる m の値を求める。
C1C_1 の中心 (4, 3) から直線 l までの距離を d1d_1, C2C_2 の中心 (0, 0) から直線 l までの距離を d2d_2 とする。
d1=2m3m2+1d_1 = \frac{|2m - 3|}{\sqrt{m^2 + 1}}, d2=m(0)02mm2+1=2mm2+1=2mm2+1d_2 = \frac{|m(0) - 0 - 2m|}{\sqrt{m^2 + 1}} = \frac{|-2m|}{\sqrt{m^2 + 1}} = \frac{2|m|}{\sqrt{m^2 + 1}}
L1=232d12=29(2m3)2m2+1L_1 = 2\sqrt{3^2 - d_1^2} = 2\sqrt{9 - \frac{(2m - 3)^2}{m^2 + 1}}, L2=222d22=244m2m2+1L_2 = 2\sqrt{2^2 - d_2^2} = 2\sqrt{4 - \frac{4m^2}{m^2 + 1}}
L1=L2L_1 = L_2 より、9(2m3)2m2+1=44m2m2+1\sqrt{9 - \frac{(2m - 3)^2}{m^2 + 1}} = \sqrt{4 - \frac{4m^2}{m^2 + 1}}
94m212m+9m2+1=44m2m2+19 - \frac{4m^2 - 12m + 9}{m^2 + 1} = 4 - \frac{4m^2}{m^2 + 1}
5=4m212m+94m2m2+1=12m+9m2+15 = \frac{4m^2 - 12m + 9 - 4m^2}{m^2 + 1} = \frac{-12m + 9}{m^2 + 1}
5m2+5=12m+95m^2 + 5 = -12m + 9
5m2+12m4=05m^2 + 12m - 4 = 0
(5m2)(m+2)=0(5m - 2)(m + 2) = 0
m=25,2m = \frac{2}{5}, -2
(2) より、m<125m < -\frac{12}{5} または 0<m0 < m であるから、解は m=25m = \frac{2}{5}

3. 最終的な答え

(1) 中心:(4, 3), 半径:3
(2) d=2m3m2+1d = \frac{|2m - 3|}{\sqrt{m^2 + 1}}, m<125m < -\frac{12}{5} または 0<m0 < m
(3) m=25m = \frac{2}{5}

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