実数 $k$ を定数とする3次式 $P(x) = x^3 - 2x^2 + kx - 1$ が、$x-1$ で割り切れるとする。 (1) $k$ の値を求める。 (2) 方程式 $P(x) = 0$ を解く。 (3) 方程式 $P(x) = 0$ の虚数解のうち、虚部が正であるものを $\alpha$ とするとき、$\alpha^3$ と $\alpha^2 + \alpha + 1$ の値をそれぞれ求める。 (4) $P(x)$ を $x-1$ で割ったときの商を $Q(x)$ とし、整式 $R(x) = (x^3 + x^2 + x + 1)^5$ とする。$R(x)$ を $Q(x)$ で割ったときの余りを求める。
2025/7/29
1. 問題の内容
実数 を定数とする3次式 が、 で割り切れるとする。
(1) の値を求める。
(2) 方程式 を解く。
(3) 方程式 の虚数解のうち、虚部が正であるものを とするとき、 と の値をそれぞれ求める。
(4) を で割ったときの商を とし、整式 とする。 を で割ったときの余りを求める。
2. 解き方の手順
(1) が で割り切れるので、 である。
したがって、
(2) のとき、 である。
は で割り切れるので、
となるのは、 または のときである。
を解くと、
したがって、 の解は、
(3) 虚部が正である解は、 である。
より、
(4)
を で割ると、 より、
で を割った余りを とすると、
の解は である。
を代入すると、 より、
を代入すると、
より、 で
したがって、余りは
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) ,
(4) 余りは