問題文は、以下の2つの場合にド・モルガンの法則が成り立つことを、それぞれベン図を用いて確認することを求めています。 * $A \cap B = \emptyset$ * $A \subset B$

代数学集合ド・モルガンの法則ベン図補集合部分集合共通部分和集合
2025/4/5

1. 問題の内容

問題文は、以下の2つの場合にド・モルガンの法則が成り立つことを、それぞれベン図を用いて確認することを求めています。
* AB=A \cap B = \emptyset
* ABA \subset B

2. 解き方の手順

ド・モルガンの法則は次の2つの式で表されます。
* (AB)c=AcBc(A \cup B)^c = A^c \cap B^c
* (AB)c=AcBc(A \cap B)^c = A^c \cup B^c
ここで、AcA^cAA の補集合を表します。
(1) AB=A \cap B = \emptyset の場合
このとき、AABB は共通部分を持たないため、互いに素です。
* 左辺:(AB)c(A \cup B)^c は、AABB の和集合の外側の領域を表します。
* 右辺:AcA^cAA の外側の領域、BcB^cBB の外側の領域を表します。AcBcA^c \cap B^c は、AA の外側かつ BB の外側の領域、すなわち、ABA \cup B の外側を表します。
したがって、ベン図を描くと、(AB)c=AcBc(A \cup B)^c = A^c \cap B^c が成り立つことがわかります。
次に、(AB)c=AcBc(A \cap B)^c = A^c \cup B^c を確認します。AB=A \cap B = \emptyset より、左辺は c=全体集合\emptyset^c = 全体集合 となります。右辺はAcBcA^c \cup B^cであり、AAの外側とBBの外側の和集合なので、全体集合になります。
(2) ABA \subset B の場合
このとき、AABB の部分集合であり、AABB の中に完全に含まれています。
* 左辺:(AB)c=Bc(A \cup B)^c = B^c となります。これは、BB の外側の領域を表します。
* 右辺:AcA^cAA の外側の領域、BcB^cBB の外側の領域を表します。AcBcA^c \cap B^c は、AA の外側かつ BB の外側の領域を表します。ABA \subset B であるため、AcBc=BcA^c \cap B^c = B^c となります。
したがって、ベン図を描くと、(AB)c=AcBc(A \cup B)^c = A^c \cap B^c が成り立つことがわかります。
次に、(AB)c=AcBc(A \cap B)^c = A^c \cup B^c を確認します。ABA \subset B より、AB=AA \cap B = A となります。したがって、左辺はAcA^cとなります。一方、右辺はAcBcA^c \cup B^cですが、ABA \subset Bより、BcAcB^c \subset A^cとなるため、AcBc=AcA^c \cup B^c = A^cとなります。
したがって、ベン図を描くと、(AB)c=AcBc(A \cap B)^c = A^c \cup B^c が成り立つことがわかります。

3. 最終的な答え

(1) AB=A \cap B = \emptyset のとき、ド・モルガンの法則は成り立つ。
(2) ABA \subset B のとき、ド・モルガンの法則は成り立つ。

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