2次関数 $f(x) = x^2 - 2ax + 1$ において、定義域 $-2 \le x \le 0$ における最小値と最大値、およびそのときの $x$ の値を求める。

代数学二次関数最大値最小値定義域場合分け平方完成
2025/7/29

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x22ax+1f(x) = x^2 - 2ax + 1 において、定義域 2x0-2 \le x \le 0 における最小値と最大値、およびそのときの xx の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成する。
f(x)=x22ax+1=(xa)2a2+1f(x) = x^2 - 2ax + 1 = (x - a)^2 - a^2 + 1
これにより、頂点の座標が (a,a2+1)(a, -a^2 + 1) であることがわかる。
定義域 2x0-2 \le x \le 0 における最小値と最大値を求めるために、軸 x=ax = a の位置によって場合分けを行う。
(1) 最小値
場合1: a<2a < -2 のとき、定義域内で f(x)f(x) は減少関数なので、x=0x = 0 で最小値をとる。
f(0)=022a(0)+1=1f(0) = 0^2 - 2a(0) + 1 = 1
最小値:11 (x=0x=0のとき)
場合2: 2a0-2 \le a \le 0 のとき、頂点が定義域内にあるので、x=ax = a で最小値をとる。
f(a)=a2+1f(a) = -a^2 + 1
最小値:a2+1-a^2 + 1 (x=ax=aのとき)
場合3: a>0a > 0 のとき、定義域内で f(x)f(x) は増加関数なので、x=2x = -2 で最小値をとる。
f(2)=(2)22a(2)+1=4+4a+1=4a+5f(-2) = (-2)^2 - 2a(-2) + 1 = 4 + 4a + 1 = 4a + 5
最小値:4a+54a + 5 (x=2x=-2のとき)
(2) 最大値
場合1: a<1a < -1 のとき、x=0x=0 で最大値をとる。
f(0)=1f(0)=1
最大値:11 (x=0x=0のとき)
場合2: 1a1-1 \le a \le -1 のとき、x=0x=0 で最大値をとる。
f(0)=1f(0)=1
最大値:11 (x=0x=0のとき)
場合3: a>1a>-1 のとき、x=2x=-2 で最大値をとる。
f(2)=4+4a+1=4a+5f(-2) = 4+4a+1 = 4a+5
最大値: 4a+54a+5 (x=2x=-2のとき)

3. 最終的な答え

(1) 最小値
* a<2a < -2 のとき:最小値 11 (x=0x=0のとき)
* 2a0-2 \le a \le 0 のとき:最小値 a2+1-a^2 + 1 (x=ax=aのとき)
* 0<a0 < a のとき:最小値 4a+54a + 5 (x=2x=-2のとき)
(2) 最大値
* a1a \le -1 のとき:最大値 11 (x=0x=0のとき)
* a>1a > -1 のとき:最大値 4a+54a+5 (x=2x=-2のとき)

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