長方形ABCDにおいて、対角線ACに点Dから垂線DHを下ろし、DHの延長線とBCの交点をEとする。 (1) $\triangle ADC$と相似な三角形をすべて答える(合同な三角形は除く)。 (2) $EC = 2$, $CD = 3$のとき、$AD$の長さを求める。 (3) (2)のとき、$AH:HC$の比を求める。

幾何学相似長方形三平方の定理
2025/7/29
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

長方形ABCDにおいて、対角線ACに点Dから垂線DHを下ろし、DHの延長線とBCの交点をEとする。
(1) ADC\triangle ADCと相似な三角形をすべて答える(合同な三角形は除く)。
(2) EC=2EC = 2, CD=3CD = 3のとき、ADADの長さを求める。
(3) (2)のとき、AH:HCAH:HCの比を求める。

2. 解き方の手順

(1) ADC\triangle ADCと相似な三角形について
* ADC\triangle ADCは長方形の半分なので、DAC=BCA\angle DAC = \angle BCAである。
* DHC\triangle DHCにおいて、DHC=90\angle DHC = 90^\circであり、DCA=BCA\angle DCA = \angle BCAである。したがってDHC\triangle DHCADC\triangle ADCと相似である。
* EHC\triangle EHCにおいて、EHC=90\angle EHC = 90^\circであり、ECH=BCA\angle ECH = \angle BCAである。したがってEHC\triangle EHCADC\triangle ADCと相似である。
* ADE\triangle ADEにおいて、錯角よりDAH=BCE\angle DAH = \angle BCE である.さらにAHD=CHE\angle AHD = \angle CHEより、AHDCHE\triangle AHD \sim \triangle CHEがいえる。したがってAHD\triangle AHDCDE\triangle CDEは相似である。
したがって、ADC\triangle ADC と相似な三角形は、DHC\triangle DHCEHC\triangle EHCである。
(2) ADADの長さを求める
* 四角形ABCDは長方形なのでAD=BCAD = BCである。
* DHCEHC\triangle DHC \sim \triangle EHCより、HCDC=ECHC\frac{HC}{DC} = \frac{EC}{HC}である。
したがって、HC2=DC×EC=3×2=6HC^2 = DC \times EC = 3 \times 2 = 6より、HC=6HC = \sqrt{6}である。
* DHC\triangle DHCにおいて三平方の定理より、DH2+HC2=DC2DH^2 + HC^2 = DC^2である。
したがって、DH2=32(6)2=96=3DH^2 = 3^2 - (\sqrt{6})^2 = 9 - 6 = 3より、DH=3DH = \sqrt{3}である。
* EHC\triangle EHCにおいて三平方の定理より、EH2+HC2=EC2EH^2 + HC^2 = EC^2
したがって、EH2=EC2HC2EH^2 = EC^2 - HC^2である。
EH2=46=2EH^2 = 4 - 6 = -2となり、これはありえない。
ここで、EDC\triangle EDCに注目する.長方形の性質から,AB//CDAB // CDなので、EDC=BEC\angle EDC = \angle BECとなる.またDCE=90\angle DCE = 90^\circ である。
EDC\triangle EDCにおいて、CD=3,EC=2CD = 3, EC = 2なので、三平方の定理より、 DE2=EC2+CD2DE^2 = EC^2 + CD^2である。したがって、DE=32+22=13DE = \sqrt{3^2 + 2^2} = \sqrt{13}となる。
ここで、AHDCED\triangle AHD \sim \triangle CEDであるから、AHCE=DHDE=ADCD\frac{AH}{CE} = \frac{DH}{DE} = \frac{AD}{CD}が成り立つ。
また、DH=3,CE=2,CD=3,DE=13DH = \sqrt{3}, CE = 2, CD = 3, DE = \sqrt{13}であるから、DHDE=313\frac{DH}{DE} = \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{13}}となる.
したがって、AD=CD×DHDEAD = CD \times \frac{DH}{DE}であるから、AD=3×313=33913AD = 3 \times \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{13}} = \frac{3\sqrt{39}}{13}である。
(3) AH:HCAH:HCの比を求める
* AHCE=DHDE\frac{AH}{CE} = \frac{DH}{DE}より、AH=CE×DHDE=2×313=23913AH = CE \times \frac{DH}{DE} = 2 \times \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{13}} = \frac{2\sqrt{39}}{13}
* HC=6HC = \sqrt{6}
したがって、AH:HC=23913:6=23913:6×1313=239:136=213:132AH:HC = \frac{2\sqrt{39}}{13} : \sqrt{6} = \frac{2\sqrt{39}}{13} : \frac{\sqrt{6} \times 13}{13} = 2\sqrt{39} : 13\sqrt{6} = 2\sqrt{13} : 13\sqrt{2}
AHDH=CECD=23\frac{AH}{DH} = \frac{CE}{CD} = \frac{2}{3}よりAH=23DH=233AH = \frac{2}{3}DH = \frac{2\sqrt{3}}{3}
AC=AD2+CD2=(33913)2+32=810169=9×90169AC = \sqrt{AD^2 + CD^2} = \sqrt{(\frac{3\sqrt{39}}{13})^2 + 3^2} = \sqrt{\frac{810}{169}} = \sqrt{\frac{9 \times 90}{169}}

3. 最終的な答え

(1) DHC,EHC\triangle DHC, \triangle EHC
(2) AD=33913AD = \frac{3\sqrt{39}}{13}
(3) AH:HC=239:136AH:HC = 2\sqrt{39} : 13\sqrt{6}

「幾何学」の関連問題

問題は、長方形ABCDにおいて、$\vec{AB} = \vec{b}$、$\vec{AD} = \vec{d}$とするとき、以下のベクトルを$\vec{b}$と$\vec{d}$の線形結合で表す問題...

ベクトル線形結合長方形ベクトル演算
2025/8/2

$xyz$ 空間において、原点 $O(0, 0, 0)$ と定点 $A(1, 1, 1)$ を通る直線を $g$ とする。 (1) 点 $P(\cos\theta, \sin\theta, 0)$ と...

空間ベクトル距離最大値最小値三角関数
2025/8/2

四面体OABCがあり、点Gの位置ベクトル$\vec{OG}$が$\vec{OG} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{4}$で与えられています。直線AGと三...

ベクトル空間ベクトル四面体線形結合交点
2025/8/2

2つの直線 $r \cos(\theta - \frac{\pi}{6}) = 3$ と $r \sin \theta = 3$ の交点Aと、点B$(2, \frac{5\pi}{6})$ を通る直線...

極方程式直交座標三角関数
2025/8/2

直角三角形ABCにおいて、角Aの三角比(sinA, cosA, tanA)を求める問題です。

三角比直角三角形sincostan有理化
2025/8/2

問題1は、直角三角形ABCにおいて、角Aの正弦(sinA)、余弦(cosA)、正接(tanA)の値を求める問題です。 問題2(1)は、直角三角形ABCにおいて、角Aの正弦(sinA)、余弦(cosA)...

三角比直角三角形sincostanピタゴラスの定理
2025/8/2

問題は、直角三角形において、指定された角Aの三角比(sinA, cosA, tanA)を求めるものです。3つの問題があります。また、30°, 45°, 60°の三角比の値を求める問題があります。

三角比直角三角形三平方の定理
2025/8/2

台形ABCDにおいて、$AD:BC=1:4$, $AP:PB=1:3$, $AD//PQ//BC$ である。$PQ=14$cmのとき、辺BCの長さを求める問題です。

台形相似平行線線分の比
2025/8/2

$\triangle OAB$ において、$OA = 1, OB = 3, \angle AOB = 120^\circ$ である。$\overrightarrow{OA} = \vec{a}, \o...

ベクトル内積三角形垂線
2025/8/2

放物線 $y = \frac{1}{2}x^2$ 上に2点 A, B, 放物線 $y = -\frac{1}{4}x^2$ 上に2点 C, D があり、四角形 ABCD は辺 AB が $x$ 軸に平...

放物線長方形正方形座標平面
2025/8/2