与えられた積分を計算します。 積分は $\int e^{-x^2} dx$ です。

解析学積分ガウス積分誤差関数不定積分
2025/7/30

1. 問題の内容

与えられた積分を計算します。
積分は ex2dx\int e^{-x^2} dx です。

2. 解き方の手順

この積分は、初等関数では表せないことが知られています。この積分はガウス積分に関連しており、特殊関数である誤差関数を用いて表すことができます。
誤差関数は次のように定義されます。
erf(x)=2π0xet2dt erf(x) = \frac{2}{\sqrt{\pi}} \int_{0}^{x} e^{-t^2} dt
与えられた積分 ex2dx\int e^{-x^2} dx を誤差関数を用いて表すために、まず不定積分を考えます。
ex2dx=xet2dt+C\int e^{-x^2} dx = \int_{-\infty}^{x} e^{-t^2} dt + C (ここで、CC は積分定数です)
ここで、ex2dx=π\int_{-\infty}^{\infty} e^{-x^2} dx = \sqrt{\pi} であることを利用します(ガウス積分)。
積分範囲を0からxにすると、
0xet2dt=π2erf(x)\int_{0}^{x} e^{-t^2} dt = \frac{\sqrt{\pi}}{2} erf(x)
したがって、不定積分は次のように表されます。
ex2dx=π2erf(x)+C\int e^{-x^2} dx = \frac{\sqrt{\pi}}{2} erf(x) + C

3. 最終的な答え

π2erf(x)+C\frac{\sqrt{\pi}}{2} erf(x) + C

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