三角形ABCにおいて、点Q,Rは辺CA, ABをそれぞれ図のように内分している。BC = 17cmのとき、線分PCの長さを求める。AQ:QC = 2:3, AR:RB = 3:4。

幾何学三角形チェバの定理メネラウスの定理線分の長さ
2025/7/30

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、点Q,Rは辺CA, ABをそれぞれ図のように内分している。BC = 17cmのとき、線分PCの長さを求める。AQ:QC = 2:3, AR:RB = 3:4。

2. 解き方の手順

この問題は、メネラウスの定理を用いて解くことができる。
三角形ABCにおいて、直線BPが辺ACをQで、辺ARをRで交わると仮定すると、
メネラウスの定理より、
ARRBBPPCCQQA=1\frac{AR}{RB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
問題文と図から、AR:RB=3:4AR:RB = 3:4なので、ARRB=34\frac{AR}{RB} = \frac{3}{4}となる。また、AQ:QC=2:3AQ:QC = 2:3なので、CQQA=32\frac{CQ}{QA} = \frac{3}{2}となる。
これらの値をメネラウスの定理の式に代入すると、
34BCPC32=1\frac{3}{4} \cdot \frac{BC}{PC} \cdot \frac{3}{2} = 1ではない. 正しくはメネラウスの定理を三角形ABCと直線RQに対して適用する。
ARRBBPPCCQQA=1\frac{AR}{RB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA}=1 ではなく、三角形BCRと直線AQ に対してメネラウスの定理を使う.
BAARRQQCCPPB=1\frac{BA}{AR} \cdot \frac{RQ}{QC} \cdot \frac{CP}{PB} = 1
ここでメネラウスの定理を適用するには図を参考にすると、直線APが辺BRを交わるという情報がないので、難しいと判断できる。
別の解法として、チェバの定理を用いることを検討する。
チェバの定理は、三角形ABCにおいて、頂点A, B, Cから対辺に引かれた線分が一点Oで交わる時、
ARRBBPPCCQQA=1\frac{AR}{RB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
が成り立つという定理である。
この問題では、AQ:QC = 2:3なので、CQQA=32\frac{CQ}{QA} = \frac{3}{2}となる。また、AR:RB=3:4AR:RB = 3:4なので、ARRB=34\frac{AR}{RB} = \frac{3}{4}となる。
これらをチェバの定理の式に代入すると、
34BPPC32=1\frac{3}{4} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{3}{2} = 1
98BPPC=1\frac{9}{8} \cdot \frac{BP}{PC} = 1
BPPC=89\frac{BP}{PC} = \frac{8}{9}
よって、BP:PC = 8:9となる。
BC = 17cmなので、PCの長さをxとすると、BP = 17 - xと表せる。
17xx=89\frac{17-x}{x} = \frac{8}{9}
9(17x)=8x9(17-x) = 8x
1539x=8x153 - 9x = 8x
17x=15317x = 153
x=15317=9x = \frac{153}{17} = 9

3. 最終的な答え

PC = 9 cm

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