底面の半径が1 cm、母線の長さが4 cmの円錐がある。底面の円周上の点Aから側面を1周させてAまで糸をかける。糸の長さが最も短くなるとき、糸と底面の円周ではさまれた部分の表面積を求める。
2025/4/5
1. 問題の内容
底面の半径が1 cm、母線の長さが4 cmの円錐がある。底面の円周上の点Aから側面を1周させてAまで糸をかける。糸の長さが最も短くなるとき、糸と底面の円周ではさまれた部分の表面積を求める。
2. 解き方の手順
(1) 円錐の展開図を考える。展開図は扇形になる。扇形の半径は母線の長さ4 cmである。扇形の弧の長さは底面の円周の長さに等しい。底面の半径が1 cmなので、底面の円周は cmである。
(2) 扇形の中心角を求める。扇形の弧の長さは cm、半径は4 cmなので、中心角を (ラジアン)とすると、 。 よって、である。これは90度である。
(3) 糸の長さが最も短くなるのは、展開図上でAからAへ直線を引いたときである。扇形の中心をOとすると、OA = 4 cm, OA = 4 cm, 角AOA = 90度なので、三角形OAAは直角二等辺三角形になる。この直角二等辺三角形の面積は、 。
(4) 扇形の面積は、 。
(5) 求める面積は、扇形から三角形を引いたものなので、 。