与えられた関数 $y$ の式を書き出し、微分を求めます。式は次の通りです。 $y = \frac{1}{2} (x \sqrt{x^2 + A} + A \log |x + \sqrt{x^2 + A}|)$

解析学微分導関数合成関数の微分積の微分
2025/7/30

1. 問題の内容

与えられた関数 yy の式を書き出し、微分を求めます。式は次の通りです。
y=12(xx2+A+Alogx+x2+A)y = \frac{1}{2} (x \sqrt{x^2 + A} + A \log |x + \sqrt{x^2 + A}|)

2. 解き方の手順

与えられた関数 yyxx で微分します。積の微分法、合成関数の微分法、およびlog\logの微分法を使用します。
まず、最初の項 xx2+Ax\sqrt{x^2+A} を微分します。
ddx(xx2+A)=x2+A+x12(x2+A)1/22x=x2+A+x2x2+A=x2+A+x2x2+A=2x2+Ax2+A\frac{d}{dx} (x \sqrt{x^2 + A}) = \sqrt{x^2 + A} + x \cdot \frac{1}{2} (x^2 + A)^{-1/2} \cdot 2x = \sqrt{x^2 + A} + \frac{x^2}{\sqrt{x^2 + A}} = \frac{x^2 + A + x^2}{\sqrt{x^2 + A}} = \frac{2x^2 + A}{\sqrt{x^2 + A}}
次に、第二の項 Alogx+x2+AA \log |x + \sqrt{x^2 + A}| を微分します。
ddx(Alogx+x2+A)=A1x+x2+A(1+12(x2+A)1/22x)=A1x+x2+A(1+xx2+A)=A1x+x2+Ax2+A+xx2+A=Ax2+A\frac{d}{dx} (A \log |x + \sqrt{x^2 + A}|) = A \cdot \frac{1}{x + \sqrt{x^2 + A}} \cdot (1 + \frac{1}{2} (x^2 + A)^{-1/2} \cdot 2x) = A \cdot \frac{1}{x + \sqrt{x^2 + A}} \cdot (1 + \frac{x}{\sqrt{x^2 + A}}) = A \cdot \frac{1}{x + \sqrt{x^2 + A}} \cdot \frac{\sqrt{x^2 + A} + x}{\sqrt{x^2 + A}} = \frac{A}{\sqrt{x^2 + A}}
したがって、yy の微分は次のようになります。
dydx=12(2x2+Ax2+A+Ax2+A)=122x2+2Ax2+A=x2+Ax2+A=x2+A\frac{dy}{dx} = \frac{1}{2} (\frac{2x^2 + A}{\sqrt{x^2 + A}} + \frac{A}{\sqrt{x^2 + A}}) = \frac{1}{2} \frac{2x^2 + 2A}{\sqrt{x^2 + A}} = \frac{x^2 + A}{\sqrt{x^2 + A}} = \sqrt{x^2 + A}

3. 最終的な答え

dydx=x2+A\frac{dy}{dx} = \sqrt{x^2 + A}

「解析学」の関連問題

関数 $y = \log_3(3x+9)$ のグラフが、関数 $y = \log_3 x$ のグラフを $x$ 軸方向にどれだけ、また $y$ 軸方向にどれだけ平行移動したものか、さらに、与えられた関...

対数関数グラフ平行移動交点関数の変形
2025/8/1

$0 \le \theta < 2\pi$ の範囲において、$\sin\frac{2}{3}\theta = \frac{1}{4}$ のとき、$\cos 2\theta$ の値を求める問題です。

三角関数恒等式加法定理cos2θ半角の公式
2025/8/1

周期 $2\pi$ の周期関数 $f(x)$ が与えられています。 $f(x) = \begin{cases} x^2 - \pi x & (0 \le x \le \pi) \\ ? & (-\pi...

フーリエ級数周期関数奇関数積分
2025/8/1

関数 $y = x^3 + 2$ のグラフに点 $C(1, 2)$ から引いた接線の方程式を求める問題です。

微分接線グラフ関数
2025/8/1

関数 $y = x^2 - 2x$ のグラフについて、傾きが4であるような接線の方程式を求めよ。

微分接線導関数関数のグラフ
2025/8/1

関数 $y = \sin \theta \cos \theta + \sin \theta + \cos \theta$ について、$t = \sin \theta + \cos \theta$ とお...

三角関数最大値最小値合成二次関数
2025/8/1

$0 \le \theta < \pi$ のとき、関数 $y = \sin^2 2\theta + \cos 2\theta + 1$ の最大値と最小値を求め、それぞれの $\theta$ の値を求め...

三角関数最大値最小値三角関数の合成2倍角の公式平方完成
2025/8/1

## 問題の内容

微分導関数増減極大極小経済モデル連立方程式
2025/8/1

与えられた公式 $F[e^{-ax^2}] = \sqrt{\frac{\pi}{a}}e^{-\frac{u^2}{4a}}$ を用いて、以下の関数のフーリエ変換を求める。 (a) $e^{-\fr...

フーリエ変換積分変換指数関数
2025/8/1

与えられた4つの問題は、積分または微分を計算する問題です。 (1) $\int \frac{\log x}{x} dx$ (2) $\int e^{-\frac{1}{2}x} dx$ (3) $(\...

積分微分置換積分合成関数の微分対数関数指数関数
2025/8/1