円Oに内接する四角形ABCDがあり、AB=24, BD=21, DA=9, BC=CDである。 (1) 角BAD, 角BAC, BCの値を求める。 (2) 円Oの周上にCE⊥BDとなるような点Eをとる。このとき、CE, 角CBE, 四角形CBEDの面積を求める。

幾何学四角形内接余弦定理正弦定理円周角の定理面積
2025/7/30

1. 問題の内容

円Oに内接する四角形ABCDがあり、AB=24, BD=21, DA=9, BC=CDである。
(1) 角BAD, 角BAC, BCの値を求める。
(2) 円Oの周上にCE⊥BDとなるような点Eをとる。このとき、CE, 角CBE, 四角形CBEDの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、三角形ABDにおいて余弦定理を用いることで、角BADを求める。
BD2=AB2+AD22ABADcos(BAD)BD^2 = AB^2 + AD^2 - 2AB \cdot AD \cos(BAD)
212=242+922249cos(BAD)21^2 = 24^2 + 9^2 - 2 \cdot 24 \cdot 9 \cos(BAD)
441=576+81432cos(BAD)441 = 576 + 81 - 432 \cos(BAD)
432cos(BAD)=576+81441=216432 \cos(BAD) = 576 + 81 - 441 = 216
cos(BAD)=216432=12\cos(BAD) = \frac{216}{432} = \frac{1}{2}
よって、BAD=60\angle BAD = 60^{\circ} (ウ)
次に、三角形ABDにおいて正弦定理を用いることで、円Oの半径Rを求める。
BDsin(BAD)=2R\frac{BD}{\sin(BAD)} = 2R
21sin(60)=2R\frac{21}{\sin(60^{\circ})} = 2R
2132=2R\frac{21}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = 2R
2R=423=4233=1432R = \frac{42}{\sqrt{3}} = \frac{42\sqrt{3}}{3} = 14\sqrt{3}
R=73R = 7\sqrt{3}
次に、BC=CDなので、角CBD=角CDBである。角BCD=2*角BAD=120°。よって、角CBD=(180-120)/2=30°。
角BAC=角BDC=30° (円周角の定理より)。 (イ)
次に、三角形BCDにおいて正弦定理を用いることで、BCを求める。
BCsin(CDB)=2R\frac{BC}{\sin(CDB)} = 2R
BCsin(30)=143\frac{BC}{\sin(30^{\circ})} = 14\sqrt{3}
BC=143sin(30)=14312=73BC = 14\sqrt{3} \cdot \sin(30^{\circ}) = 14\sqrt{3} \cdot \frac{1}{2} = 7\sqrt{3} (エ)
(2)
CE⊥BDより、三角形BCEは直角三角形である。
CBE=x\angle CBE = xとすると、BCE=90x\angle BCE = 90^{\circ} - xである。
円に内接する四角形の対角の和は180°なので、BCD+BAD=180\angle BCD + \angle BAD = 180^{\circ}
BCD+60=180\angle BCD + 60^{\circ} = 180^{\circ}
BCD=120\angle BCD = 120^{\circ}
また、CBD+CDB+BCD=180\angle CBD + \angle CDB + \angle BCD = 180^{\circ}である。
BC=CDなので、CBD=CDB=(180120)/2=30\angle CBD = \angle CDB = (180^{\circ} - 120^{\circ})/2 = 30^{\circ}
CBE=CBD+DBE\angle CBE = \angle CBD + \angle DBE
DBE=DAE\angle DBE = \angle DAE。四角形ABCDは円に内接しているので、角BAD+角BCD=180°、角ABC+角ADC=180°
BCD=120\angle BCD = 120^{\circ}
CE⊥BDなので、BEC=DEC=90\angle BEC = \angle DEC = 90^{\circ}
CBE=60\angle CBE=60^{\circ}.(ア)
CE=BCsin(CBE)CE = BC \sin(\angle CBE)
CE=73sin(30)=73CE = 7\sqrt{3} \sin(30) = 7\sqrt{3}
CE=143CE = 14 \sqrt{3}
四角形CBEDの面積 = 三角形BCDの面積 + 三角形BDEの面積
三角形BCDの面積 = 12BCCDsin(BCD)=12(73)2sin(120)=1249332=14734\frac{1}{2} BC \cdot CD \sin(\angle BCD) = \frac{1}{2} (7\sqrt{3})^2 \sin(120^{\circ}) = \frac{1}{2} \cdot 49 \cdot 3 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{147\sqrt{3}}{4}
三角形BDEの面積 = 12BDCE=1221143=1473\frac{1}{2} BD \cdot CE = \frac{1}{2} \cdot 21 \cdot 14 \sqrt{3} = 147 \sqrt{3}
四角形CBEDの面積 = 14734+1473=1473+58834=73534=1473\frac{147\sqrt{3}}{4} + 147\sqrt{3} = \frac{147\sqrt{3} + 588\sqrt{3}}{4} = \frac{735\sqrt{3}}{4}= 147\sqrt{3}.(ウ)

3. 最終的な答え

(1) BAD=60\angle BAD = 60^{\circ} (ウ)、BAC=30\angle BAC = 30^{\circ} (イ)、BC=73BC = 7\sqrt{3} (エ)
(2) CE=143CE = 14\sqrt{3} (ア)、CBE=30+30=60\angle CBE = 30^{\circ}+30^{\circ} = 60^{\circ}(ア)、四角形CBEDの面積は 1473147\sqrt{3} (ウ)

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