(1)
* **最大値の定義:**
関数 F:R2→R が点 (a,b) で最大値を持つとは、任意の (x,y)∈R2 に対して F(x,y)≤F(a,b) が成り立つことである。 * **極大点の定義:**
関数 F:R2→R が点 (a,b) で極大点を持つとは、(a,b) を含むある開集合 U が存在して、任意の (x,y)∈U に対して F(x,y)≤F(a,b) が成り立つことである。 (2)
停留点を求めるには、偏微分がともに0となる点を求める。
Gx=∂x∂G=6x2+6y2+2x=0 Gy=∂y∂G=12xy−2y=2y(6x−1)=0 Gy=0 より y=0 または x=61 6x2+2x=0 2x(3x+1)=0 x=0,−31 停留点は (0,0) と (−31,0) (ii) x=61 のとき 6(361)+6y2+2(61)=0 61+6y2+31=0 6y2=−21 これは実数解を持たない。
したがって、停留点は (0,0) と (−31,0) である。 (3)
ヘッセ行列を計算し、各停留点での正定値性、負定値性、不定性を調べる。
Gxx=∂x2∂2G=12x+2 Gyy=∂y2∂2G=12x−2 Gxy=∂x∂y∂2G=12y H(x,y)=GxxGyy−(Gxy)2=(12x+2)(12x−2)−(12y)2=144x2−4−144y2 H(0,0)=−4<0 よって、(0,0) は鞍点である。 (ii) (−31,0) のとき H(−31,0)=144(91)−4=16−4=12>0 Gxx(−31,0)=12(−31)+2=−4+2=−2<0 よって、(−31,0) は極大点である。 (4)
関数 G(x,y)=2x3+6xy2+x2−y2 が最大値を持つかどうかを調べる。 x→∞ かつ y=0 のとき、G(x,0)=2x3+x2→∞となるため最大値を持たない。