与えられた3つの集合A, B, Cそれぞれについて、上限と下限を求める問題です。ここで、集合の要素は自然数 $n$ を用いて定義されています。 $A = \{3 - \frac{2}{n} | n \in \mathbb{N}\}$ $B = \{1 + \frac{1}{3n} | n \in \mathbb{N}\}$ $C = \{\frac{1}{2^n} | n \in \mathbb{N}\}$

解析学集合上限下限数列極限
2025/7/30

1. 問題の内容

与えられた3つの集合A, B, Cそれぞれについて、上限と下限を求める問題です。ここで、集合の要素は自然数 nn を用いて定義されています。
A={32nnN}A = \{3 - \frac{2}{n} | n \in \mathbb{N}\}
B={1+13nnN}B = \{1 + \frac{1}{3n} | n \in \mathbb{N}\}
C={12nnN}C = \{\frac{1}{2^n} | n \in \mathbb{N}\}

2. 解き方の手順

各集合について、上限と下限を求めます。
(1) 集合Aの場合:
A={32nnN}A = \{3 - \frac{2}{n} | n \in \mathbb{N}\}
nn が大きくなるにつれて 2n\frac{2}{n} は0に近づくため、32n3 - \frac{2}{n} は3に近づきます。ただし、nnがどんなに大きくなっても3を超えることはありません。
n=1n=1 のとき、321=13 - \frac{2}{1} = 1 であり、これが最小値となります。
したがって、上限は3、下限は1です。
(2) 集合Bの場合:
B={1+13nnN}B = \{1 + \frac{1}{3n} | n \in \mathbb{N}\}
nn が大きくなるにつれて 13n\frac{1}{3n} は0に近づくため、1+13n1 + \frac{1}{3n} は1に近づきます。ただし、nnがどんなに大きくなっても1を超えることはありません。
n=1n=1 のとき、1+13(1)=1+13=431 + \frac{1}{3(1)} = 1 + \frac{1}{3} = \frac{4}{3} であり、これが最大値となります。
したがって、上限は 43\frac{4}{3}、下限は1です。
(3) 集合Cの場合:
C={12nnN}C = \{\frac{1}{2^n} | n \in \mathbb{N}\}
nn が大きくなるにつれて 12n\frac{1}{2^n} は0に近づきます。ただし、nnがどんなに大きくなっても0を超えることはありません。
n=1n=1 のとき、121=12\frac{1}{2^1} = \frac{1}{2} であり、これが最大値となります。
したがって、上限は 12\frac{1}{2}、下限は0です。

3. 最終的な答え

(1) 集合A:
上限: 3
下限: 1
(2) 集合B:
上限: 43\frac{4}{3}
下限: 1
(3) 集合C:
上限: 12\frac{1}{2}
下限: 0

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