1. 問題の内容
次の3つの数列が収束しないことを示す問題です。
(1)
(2)
(3)
2. 解き方の手順
数列が収束するとは、ある実数が存在して、任意の正の数に対して、ある自然数が存在し、 ならば が成り立つことを言います。
数列が収束しないことを示すには、上記の定義を満たすようなが存在しないことを示します。
(1) の場合
が偶数のとき、であり、が奇数のとき、です。
数列はとを交互にとるため、ある値に近づきません。
したがって、この数列は収束しません。
(2) の場合
が大きくなるにつれて、も大きくなります。
のとき、 となり、ある値に近づきません。
したがって、この数列は収束しません。
(3) の場合
が偶数のとき、であり、が奇数のとき、です。
数列は正と負の無限大に発散するため、ある値に近づきません。
したがって、この数列は収束しません。
3. 最終的な答え
(1) は収束しない。
(2) は収束しない。
(3) は収束しない。