平行四辺形ABCDにおいて、辺ABの中点をE、辺DCを2:1に内分する点をFとする。線分AFとED、BDとの交点をそれぞれG, Hとするとき、以下の比を求める。 (1) AH:AF (2) AG:AF (3) AH:AG (4) (三角形DGHの面積):(平行四辺形ABCDの面積)

幾何学平行四辺形相似メネラウスの定理面積比
2025/4/5

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺ABの中点をE、辺DCを2:1に内分する点をFとする。線分AFとED、BDとの交点をそれぞれG, Hとするとき、以下の比を求める。
(1) AH:AF
(2) AG:AF
(3) AH:AG
(4) (三角形DGHの面積):(平行四辺形ABCDの面積)

2. 解き方の手順

(1) AH:AFについて
三角形ABHと三角形FDHに着目する。
ABとDFは平行なので、錯角が等しくなる。したがって、三角形ABHと三角形FDHは相似である。
AB = 2DFなので、相似比は2:1。
よって、AH:HF = 2:1。
AH:AF = AH:(AH+HF) = 2:(2+1) = 2:3。
(2) AG:AFについて
メネラウスの定理を三角形AEFと直線BDに適用する。
ADDE×EBBA×AGGF=1\frac{AD}{DE} \times \frac{EB}{BA} \times \frac{AG}{GF} = 1
AD=BCAD = BC, AB=CDAB=CDCD=3DFCD=3DF, EB=12AB=32DFEB = \frac{1}{2}AB = \frac{3}{2}DFなので、AD=32DFAD=\frac{3}{2}DF
DEAD=DE32CD\frac{DE}{AD}=\frac{DE}{\frac{3}{2}CD}
ここで、EDは中線なので、DE=52AB=52CDDE = \frac{\sqrt{5}}{2}AB = \frac{\sqrt{5}}{2}CD
よってDEAD=52CD32CD=53\frac{DE}{AD}=\frac{\frac{\sqrt{5}}{2}CD}{\frac{3}{2}CD}=\frac{\sqrt{5}}{3}
AD/DE=35AD/DE = \frac{3}{\sqrt{5}}
EBBA=12\frac{EB}{BA} = \frac{1}{2}
35×12×AGGF=1\frac{3}{\sqrt{5}} \times \frac{1}{2} \times \frac{AG}{GF} = 1
AGGF=253\frac{AG}{GF} = \frac{2\sqrt{5}}{3}
AG:AF = AG:(AG+GF) = 25:(25+3)2\sqrt{5}:(2\sqrt{5} + 3)
AG:AF = 25/(25+3)2\sqrt{5}/(2\sqrt{5}+3)
次に、EからAFへ平行線を引くと、その線はBDをIで交差する。
すると、三角形AEGと三角形FIGは相似となり、AE:FI=2:1。
AD=BCから、AB=CD=2DFから、AE=EB=CD/2=DF。AEとDFが平行なので、平行四辺形AEDF。EDとAFの交点GはEDの中点である。
よって、AG=GFAG=GFとなり、AG:AF=1:2。
(3) AH:AGについて
(1)よりAH:AF = 2:3
(2)よりAG:AF = 1:2 つまりAF=2AG
AH:2AG = 2:3
AH:AG = 4:3
(4) (三角形DGHの面積):(平行四辺形ABCDの面積)について
三角形DGHの面積は、三角形DBFの面積の DHDB×DGDF\frac{DH}{DB} \times \frac{DG}{DF} で求められる。
(1)より、DH:HB = 1:2なのでDH:DB=1:3
(2)より、DG:DF = AG:AF = 1:2。よって
三角形DGHの面積 = 三角形DBFの面積 ×\times (1/3) ×\times (1/2) = 三角形DBFの面積 ×\times (1/6)
三角形DBFの面積 = 平行四辺形ABCDの面積 ×\times (1/2) ×\times (1/3) = 平行四辺形ABCDの面積 ×\times (1/6)
三角形DGHの面積 = 平行四辺形ABCDの面積 ×\times (1/6) ×\times (1/6) = 平行四辺形ABCDの面積 ×\times (1/36)
(三角形DGHの面積):(平行四辺形ABCDの面積) = 1:36

3. 最終的な答え

(1) AH:AF = 2:3
(2) AG:AF = 1:2
(3) AH:AG = 4:3
(4) (三角形DGHの面積):(平行四辺形ABCDの面積) = 1:36

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