$\epsilon-\delta$論法を用いて、以下の2つの極限を証明します。 (1) $\lim_{x \to 1} (5x - 3) = 2$ (2) $\lim_{x \to -1} (x^2 + 1) = 2$
2025/7/30
1. 問題の内容
論法を用いて、以下の2つの極限を証明します。
(1)
(2)
2. 解き方の手順
(1) の証明
まず、を仮定します。
このとき、となるようなを見つける必要があります。
となるためには、であれば良いです。
したがって、と選べば良いことになります。
よって、任意のに対して、とすれば、ならばが成り立つので、が証明されました。
(2) の証明
まず、を仮定します。
このとき、となるようなを見つける必要があります。
ここで、という仮定があるので、をで表せるようにしたいです。
したがって、
となるようにを選びたいです。
という2次不等式を解くことは難しいので、に条件をつけます。
仮にとすると、
となるにはであればよいです。
したがって、と選びます。
すると、ならば、が成り立つことが言えます。
よって、任意のに対して、とすれば、ならばが成り立つので、が証明されました。
3. 最終的な答え
(1) の証明:任意のに対して、とすれば良い。
(2) の証明:任意のに対して、とすれば良い。