関数 $f(x)$ と $g(x)$ が $x=a$ で連続であるとき、以下の関数も $x=a$ で連続であることを $\epsilon$-$\delta$ 論法を用いて証明せよ。 (2) $f(x)g(x)$ (3) $\frac{f(x)}{g(x)}$ (ただし、$g(a) \neq 0$)
2025/7/30
1. 問題の内容
関数 と が で連続であるとき、以下の関数も で連続であることを - 論法を用いて証明せよ。
(2)
(3) (ただし、)
2. 解き方の手順
(2) の連続性を示す。
と が で連続であるから、任意の に対して、ある が存在し、 ならば が成り立つ。同様に、ある が存在し、 ならば が成り立つ。
を評価する。
は で連続なので、 の近くで有界である。つまり、ある が存在して とできる。よって、
任意の に対して、 (ただし、), とおき、 とすると、
ならば
したがって、 は で連続である。(の場合も同様に証明できる。)
(3) の連続性を示す。
であるから、 は で連続なので、 の近くで は から離れている。つまり、ある が存在し、 ならば が成り立つ。
任意の に対して、, とおき、ある が存在し、 ならば , ならば が成り立つ。
とすると、 ならば、
したがって、 は で連続である。
3. 最終的な答え
(2) は で連続である。
(3) は で連続である。