座標平面上に原点Oがあり、直線 $y = 2x$ (直線①) と $y = -2x + 8$ (直線②) がある。(1) でこれらの直線を描き、(2) で直線①と②の交点をAとする。点Aからx軸に下ろした垂線の足をBとする。線分OB上に点Pをとり、Pからy軸に平行な直線を引き、直線①との交点をSとする。Sからx軸に平行な直線を引き、直線②との交点をRとする。Rからx軸に下ろした垂線の足をQとする。このとき、長方形PQRSの面積の最大値mとその時の点Pのx座標の値を求めよ。

幾何学座標平面長方形最大値二次関数作図
2025/7/30

1. 問題の内容

座標平面上に原点Oがあり、直線 y=2xy = 2x (直線①) と y=2x+8y = -2x + 8 (直線②) がある。(1) でこれらの直線を描き、(2) で直線①と②の交点をAとする。点Aからx軸に下ろした垂線の足をBとする。線分OB上に点Pをとり、Pからy軸に平行な直線を引き、直線①との交点をSとする。Sからx軸に平行な直線を引き、直線②との交点をRとする。Rからx軸に下ろした垂線の足をQとする。このとき、長方形PQRSの面積の最大値mとその時の点Pのx座標の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 直線 y=2xy = 2xy=2x+8y = -2x + 8 を座標平面に描く。(作図は省略)
(2) まず、点Aの座標を求める。
2x=2x+82x = -2x + 8 を解くと、
4x=84x = 8
x=2x = 2
y=2(2)=4y = 2(2) = 4
よって、A(2, 4) である。
点BはAからx軸に下ろした垂線の足なので、B(2, 0) である。
点Pのx座標を tt とすると、0<t<20 < t < 2 である。
Pは線分OB上にあるので、点Pの座標は (t,0)(t, 0) となる。
点Sは、Pからy軸に平行な直線と直線① y=2xy = 2x の交点なので、Sのx座標は tt である。よってSのy座標は 2t2t となる。ゆえに、S(t, 2t)である。
点Rは、Sからx軸に平行な直線と直線② y=2x+8y = -2x + 8 の交点である。
Rのy座標はSのy座標と同じなので、 y=2ty = 2t である。
2t=2x+82t = -2x + 8 を解くと、
2x=82t2x = 8 - 2t
x=4tx = 4 - t
よって、R(4 - t, 2t)である。
点QはRからx軸に下ろした垂線の足なので、Q(4 - t, 0)である。
長方形PQRSの辺の長さを求める。
PQ = (4 - t) - t = 4 - 2t
PS = 2t - 0 = 2t
長方形PQRSの面積をTとすると、
T=PQPS=(42t)(2t)=8t4t2=4t2+8tT = PQ \cdot PS = (4 - 2t)(2t) = 8t - 4t^2 = -4t^2 + 8t
面積Tを最大にするtの値を求める。
T=4(t22t)=4(t22t+11)=4((t1)21)=4(t1)2+4T = -4(t^2 - 2t) = -4(t^2 - 2t + 1 - 1) = -4((t - 1)^2 - 1) = -4(t - 1)^2 + 4
よって、t=1t = 1 のとき、Tは最大値4をとる。
したがって、長方形PQRSの面積の最大値は m=4m = 4 である。そのときの点Pのx座標は t=1t = 1 である。

3. 最終的な答え

長方形PQRSの面積の最大値 m = 4
その時の点Pのx座標の値 = 1

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