実数 $x$ についての2つの不等式 $2x^2 - 5x - 7 \ge 0$ …① $|x - a| \le 2$ …② がある。ただし、$a$ は実数の定数とする。 (1) ①を解け。 (2) $a = 1$ のとき、②を解け。 (3) ①、②をともに満たす整数 $x$ が存在しないような $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学不等式二次不等式絶対値領域接線幾何
2025/7/30
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。
**[1]**

1. 問題の内容

実数 xx についての2つの不等式
2x25x702x^2 - 5x - 7 \ge 0 …①
xa2|x - a| \le 2 …②
がある。ただし、aa は実数の定数とする。
(1) ①を解け。
(2) a=1a = 1 のとき、②を解け。
(3) ①、②をともに満たす整数 xx が存在しないような aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
不等式①を解く。
2x25x702x^2 - 5x - 7 \ge 0
(2x7)(x+1)0(2x - 7)(x + 1) \ge 0
よって、x1x \le -1 または x72x \ge \frac{7}{2}
(2)
a=1a = 1 のとき、不等式②は
x12|x - 1| \le 2
2x12-2 \le x - 1 \le 2
1x3-1 \le x \le 3
(3)
不等式①の解は x1x \le -1 または x72=3.5x \ge \frac{7}{2} = 3.5
不等式②の解は a2xa+2a - 2 \le x \le a + 2
①、②をともに満たす整数 xx が存在しないためには、
a2>1a - 2 > -1 かつ a+2<3.5a + 2 < 3.5
または
a2>3.5a - 2 > 3.5 かつ a+2<1a + 2 < -1
となる必要がある。
前者の場合:
a2>1a - 2 > -1 より a>1a > 1
a+2<3.5a + 2 < 3.5 より a<1.5a < 1.5
よって、1<a<1.51 < a < 1.5
後者の場合:
a2>3.5a - 2 > 3.5 より a>5.5a > 5.5
a+2<1a + 2 < -1 より a<3a < -3
これはありえない。
また、x=1x=-1 が不等式②を満たさない条件と、x=4x=4 が不等式②を満たさない条件を考える。
a2xa+2a - 2 \le x \le a + 2 より、a2>1a-2 > -1 かつ a+2<4a + 2 < 4であれば良い。
a2>1a - 2 > -1 より a>1a > 1
a+2<4a + 2 < 4 より a<2a < 2
1<a<21 < a < 2
xx が整数値を持たないためには、a2a-2a+2a+2の間に1,4-1,4が入らないようにする必要がある。つまり、
a2>1a-2 > -1かつa+2<4a+2<4を満たせば良い。
a>1a > 1かつa<2a < 2
したがって、1<a<21 < a < 2

3. 最終的な答え

(1) x1x \le -1 または x72x \ge \frac{7}{2}
(2) 1x3-1 \le x \le 3
(3) 1<a<721 < a < \frac{7}{2}
**[2]**

1. 問題の内容

OO を原点とする xyxy 平面上に円 C:x2+y22x8y+13=0C: x^2 + y^2 - 2x - 8y + 13 = 0 がある。
(1) CC の中心の座標と半径を求めよ。
(2) 点 (4,0)(4, 0) を中心とし、CC と外接する円を CC' とする。CC' の半径を求めよ。
(3) (2) の CC'CC の接点を AA とする。AA における CC の接線の方程式を求めよ。また、OO を中心とし、ll に接する円の半径を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
CC の方程式を平方完成する。
x22x+y28y+13=0x^2 - 2x + y^2 - 8y + 13 = 0
(x1)21+(y4)216+13=0(x - 1)^2 - 1 + (y - 4)^2 - 16 + 13 = 0
(x1)2+(y4)2=4(x - 1)^2 + (y - 4)^2 = 4
よって、中心 (1,4)(1, 4)、半径 22
(2)
CC の中心を P(1,4)P(1, 4)CC' の中心を Q(4,0)Q(4, 0) とする。
CC の半径を r=2r = 2CC' の半径を RR とすると、PQ=r+RPQ = r + R
PQ=(41)2+(04)2=9+16=25=5PQ = \sqrt{(4 - 1)^2 + (0 - 4)^2} = \sqrt{9 + 16} = \sqrt{25} = 5
5=2+R5 = 2 + R
R=3R = 3
(3)
接点 AA は線分 PQPQ2:32:3 に内分する点である。
A=(31+242+3,34+202+3)=(115,125)A = \left( \frac{3 \cdot 1 + 2 \cdot 4}{2 + 3}, \frac{3 \cdot 4 + 2 \cdot 0}{2 + 3} \right) = \left( \frac{11}{5}, \frac{12}{5} \right)
CC の接線は、中心 (1,4)(1, 4) と接点 (115,125)\left( \frac{11}{5}, \frac{12}{5} \right) を結ぶ直線に垂直である。
傾きは 12541151=122051155=86=43\frac{\frac{12}{5} - 4}{\frac{11}{5} - 1} = \frac{\frac{12 - 20}{5}}{\frac{11 - 5}{5}} = \frac{-8}{6} = -\frac{4}{3}
よって、接線の傾きは 34\frac{3}{4}
接線の方程式は y125=34(x115)y - \frac{12}{5} = \frac{3}{4} \left( x - \frac{11}{5} \right)
y=34x3320+4820=34x+1520=34x+34y = \frac{3}{4} x - \frac{33}{20} + \frac{48}{20} = \frac{3}{4} x + \frac{15}{20} = \frac{3}{4} x + \frac{3}{4}
4y=3x+34y = 3x + 3
3x4y+3=03x - 4y + 3 = 0
原点 OO と直線 l:3x4y+3=0l: 3x - 4y + 3 = 0 の距離は
3040+332+(4)2=39+16=35\frac{|3 \cdot 0 - 4 \cdot 0 + 3|}{\sqrt{3^2 + (-4)^2}} = \frac{3}{\sqrt{9 + 16}} = \frac{3}{5}
したがって、原点 OO を中心とし、ll に接する円の半径は 35\frac{3}{5}

3. 最終的な答え

(1) 中心 (1,4)(1, 4)、半径 22
(2) 33
(3) 接線の方程式 3x4y+3=03x - 4y + 3 = 0、半径 35\frac{3}{5}

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