袋の中に12個の玉が入っており、そのうち6個は赤玉、6個は白玉です。この中から3個の玉を取り出すとき、少なくとも1個が白玉である確率を求めます。

確率論・統計学確率組み合わせ余事象
2025/7/30

1. 問題の内容

袋の中に12個の玉が入っており、そのうち6個は赤玉、6個は白玉です。この中から3個の玉を取り出すとき、少なくとも1個が白玉である確率を求めます。

2. 解き方の手順

少なくとも1個が白玉である確率を直接計算する代わりに、余事象である「3個とも赤玉である」確率を計算し、それを1から引くことで求めます。
まず、3個の玉を取り出すすべての組み合わせの数を計算します。これは、12個から3個を選ぶ組み合わせなので、12C3_{12}C_3で表されます。
12C3=12!3!(123)!=12!3!9!=12×11×103×2×1=2×11×10=220_{12}C_3 = \frac{12!}{3!(12-3)!} = \frac{12!}{3!9!} = \frac{12 \times 11 \times 10}{3 \times 2 \times 1} = 2 \times 11 \times 10 = 220
次に、3個とも赤玉である組み合わせの数を計算します。これは、6個の赤玉から3個を選ぶ組み合わせなので、6C3_{6}C_3で表されます。
6C3=6!3!(63)!=6!3!3!=6×5×43×2×1=20_{6}C_3 = \frac{6!}{3!(6-3)!} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
したがって、3個とも赤玉である確率は、6C312C3=20220=111\frac{_{6}C_3}{_{12}C_3} = \frac{20}{220} = \frac{1}{11}です。
少なくとも1個が白玉である確率は、1から3個とも赤玉である確率を引いたものなので、
1111=1111111=10111 - \frac{1}{11} = \frac{11}{11} - \frac{1}{11} = \frac{10}{11}

3. 最終的な答え

1011\frac{10}{11}

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