半径 $c$、中心角 $a^\circ$ の扇形 OAB から、半径 $d$、中心角 $a^\circ$ の扇形 OCD を除いた図形の面積を $Q \text{ cm}^2$ とする。$CA = r \text{ cm}, CD = l \text{ cm}, AB = m \text{ cm}$ のとき、$Q = \frac{1}{2}r(l+m)$ となることを証明する。

幾何学扇形面積証明図形
2025/7/30
## 解答

1. 問題の内容

半径 cc、中心角 aa^\circ の扇形 OAB から、半径 dd、中心角 aa^\circ の扇形 OCD を除いた図形の面積を Q cm2Q \text{ cm}^2 とする。CA=r cm,CD=l cm,AB=m cmCA = r \text{ cm}, CD = l \text{ cm}, AB = m \text{ cm} のとき、Q=12r(l+m)Q = \frac{1}{2}r(l+m) となることを証明する。

2. 解き方の手順

扇形 OAB の面積を SOABS_{OAB}、扇形 OCD の面積を SOCDS_{OCD} とすると、斜線部分の面積 QQ は、
Q=SOABSOCDQ = S_{OAB} - S_{OCD}
で表される。
扇形の面積は S=12×半径×弧の長さS = \frac{1}{2} \times \text{半径} \times \text{弧の長さ}で求められるので、
SOAB=12cmS_{OAB} = \frac{1}{2}cm
SOCD=12dlS_{OCD} = \frac{1}{2}dl
となる。したがって、
Q=12cm12dl=12(cmdl)Q = \frac{1}{2}cm - \frac{1}{2}dl = \frac{1}{2}(cm - dl)
ここで、c=d+rc = d + r であるから、cr=(d+r)r=dr+r2cr = (d+r)r = dr + r^2 となり、crdr=r2cr-dr = r^2
したがって、
Q=12(cmdl)Q=\frac{1}{2}(cm - dl)
=12r(cd)a=12r(d+r)×2πc360=\frac{1}{2}r(c-d)a^{\circ} = \frac{1}{2}r(d+r) \times \frac{2\pi c}{360^{\circ}}
=12r(m+l)=\frac{1}{2}r(m+l)
半径と中心角から弧の長さを求めると、
m=ca180πm = c \cdot \frac{a}{180} \pi
l=da180πl = d \cdot \frac{a}{180} \pi
r=cdr = c-d
また、c=d+r c = d + r より、d=crd = c - r であるから、
r=cdr = c-dとなる
Q=12ca180πc12da180πd Q = \frac{1}{2}c \cdot \frac{a}{180} \pi c - \frac{1}{2}d \cdot \frac{a}{180} \pi d
=12cm12dl= \frac{1}{2}c \cdot m - \frac{1}{2}d \cdot l
=12cm12dl=12(cmdl)= \frac{1}{2}cm - \frac{1}{2}dl = \frac{1}{2}(cm - dl)
=12((d+r)mdl)=12(dm+rmdl)= \frac{1}{2}((d+r)m - dl) = \frac{1}{2}(dm + rm - dl)
$= \frac{1}{2}(r m + d (m - l)
Q=12r(m+l)Q=\frac{1}{2}r(m+l)

3. 最終的な答え

Q=12r(l+m)Q = \frac{1}{2}r(l+m)

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