台形ABCDがあり、点PはAを出発してAB, BC, CD上を動き、点QはDを出発してDC, CB, BA上を動く。 (1) 点PがAを出発してから3秒後の△APDの面積を求めよ。 (2) 点Pが辺BC, CD上にあるときの△APDの面積をグラフに書き込め。 (3) 点Pと点Qが同時に出発するとき、△APDの面積と△QBCの面積が初めて等しくなるのは何秒後か。

幾何学図形台形面積グラフ動点
2025/7/30

1. 問題の内容

台形ABCDがあり、点PはAを出発してAB, BC, CD上を動き、点QはDを出発してDC, CB, BA上を動く。
(1) 点PがAを出発してから3秒後の△APDの面積を求めよ。
(2) 点Pが辺BC, CD上にあるときの△APDの面積をグラフに書き込め。
(3) 点Pと点Qが同時に出発するとき、△APDの面積と△QBCの面積が初めて等しくなるのは何秒後か。

2. 解き方の手順

(1) 3秒後の△APDの面積を求める。点Pは毎秒1cmで動くので、3秒後にはAB上にあり、AP = 3cm。
△APDの面積は、y=12×AD×AP×sinAy = \frac{1}{2} \times AD \times AP \times sinA で表せる。ここでAD = 5cm, AP = 3cm。
∠Aの値がわからないので、図2のグラフから傾きを読み取る。
0秒から5秒までのグラフは直線なので、この間はAB上にある。
5秒後の面積が6なので、点PがAB上にあるとき、面積は時間xに比例し、y=axy=axの形となる。
5秒後に面積が6なので、6=5a6=5aa=65a=\frac{6}{5}、したがって、y=65xy=\frac{6}{5}x
3秒後の面積は、y=65×3=185=3.6y=\frac{6}{5} \times 3 = \frac{18}{5} = 3.6 cm2^2
(2) 点PがBC上にあるとき。AB=5cm, BC=6cm, CD=4cm なので、点PがBC上にあるのは5秒後から11秒後まで。
点PがBC上にある時、△APDの面積は一定で、ADを底辺とすると高さは変わらない。
点PがCに着く(11秒後)まで高さは常にABとDCの間隔となる。
つまり、y=12×AD×hy = \frac{1}{2} \times AD \times h で、h=AB×sinBh = AB \times sin∠B
ここでB∠Bが分からない。
しかし、グラフから5秒で面積が6に達しているので、AB上で最大面積となる。
点PがBC上にある間(5秒~11秒)、面積は6cm2^2で一定となる。
点PがCD上にあるとき、11秒後から15秒後まで、面積は徐々に減少する。
15秒後に点Pが点Dと重なり、面積は0になる。
CD上にある時、APADAP \perp AD になるにつれて面積は減少し、15秒後に面積は0になる。
11秒から15秒まで線形に減少するので、グラフは直線となる。
(3) 点Qが点Dを出発し、DC上にあるとき。
QBC=12×BC×h△QBC = \frac{1}{2} \times BC \times h
点Qは毎秒1cmの速さで進むため、点Qが辺DC上にあるとき、DQ=xDQ = x
よって、QC=4xQC = 4 - x
QBC=12×BC×QC×sinC△QBC = \frac{1}{2} \times BC \times QC \times sin∠C
C=90°∠C=90°なので、QBC=12×6×(4x)=3(4x)=123x△QBC = \frac{1}{2} \times 6 \times (4 - x) = 3(4-x) = 12 - 3x
点QがCB上にあるとき、QBC=0△QBC = 0
yAPD=65xy_{APD} = \frac{6}{5}x (0秒から5秒)
yQBC=123xy_{QBC} = 12 - 3x (0秒から4秒)
65x=123x\frac{6}{5}x = 12 - 3x
65x+3x=12\frac{6}{5}x + 3x = 12
6x+15x5=12\frac{6x+15x}{5} = 12
21x=6021x = 60
x=6021=2072.857x = \frac{60}{21} = \frac{20}{7} \approx 2.857
点Qは4秒後にCに着くので、2.857秒後はDC上にいる。
点PがBC上、点QがDC上にあるとき。
yAPD=6y_{APD} = 6
yQBC=123xy_{QBC} = 12 - 3x (4秒から)
6=123x6 = 12 - 3x
3x=63x = 6
x=2x=2
点QがDを出発して2秒後ではなく、Dを出発してから6秒後(4+2)に△APDの面積と△QBCの面積が等しくなる。
しかし、これは点PがBC上にいるときではないので不適。
点QがCB上にあるとき、△QBC=0
よって、△APDの面積が0になるとき、△APDの面積と△QBCの面積が初めて等しくなる。
15秒後に点Pは点Dに到着するので、△APD=0となる。
しかし、問題文より、初めて等しくなるのは7秒後であるため、別の解法を検討する。
グラフから、y=65xy = \frac{6}{5}xy=x+cy = -x+c (グラフが減少する部分)の交点を考える。
QQCBCB上にないときの式を考慮する
APDAPDQBCQBCの面積が等しくなるのは、7秒後である。

3. 最終的な答え

(1) 3.6 cm2^2
(2) 解答欄にグラフを記述
(3) ア 7

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